亀田メディカルセンター|亀田総合病院 脊椎脊髄外科 医療関係者向け

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投稿日: 2023年6月 6日 活動報告

第17回 BOSST 開催案内

第17回 房総脊椎脊髄手術手技研究会(BOSST)は、 2023年7月29日(土)亀田総合病院 Kタワー13階 ホライゾンホールにて開催いたします。... >>>

投稿日: 2021年2月 6日 活動報告

論文骨粗鬆症性圧迫骨折とDVTの論文がTurkish Neurosurgeryにaccept

先日、投稿した骨粗鬆症性圧迫骨折とDVTの論文が、Turkish Neurosurgery(http://www.turkishneurosurgery.org.tr/)にacceptされました。雑誌のIFは0.96と微妙ですが、original articleがacceptされて良かったと思います... >>>

投稿日: 2021年1月12日 活動報告

case reportが雑誌『surgical neurology international』にpublishされました

先日、"Two cases of normal pressure hydrocephalus caused by ependymoma of the cauda equina" というcase reportが、publishされました。surgical neurology international... >>>

投稿日: 2020年12月25日 Journal club

Journal Club

今週のjournal clubは、足根管症候群のmini open手術に関する以下の論文です。 Gültaç E, Kılınç B, Kılınç CY, Yücens M, Aydogan NH, Öznur A. Comparison of tunnel ligament release in... >>>

投稿日: 2020年11月27日 Journal club

Journal Club

今週のjournal clubは、手根管症候群の予後因子に関する以下の論文です。 Sasaki Y, Terao T, Saito E, Ohara K, Michishita S, Kato N, Tani S, Murayama Y. Clinical predictors of surgica... >>>

投稿日: 2020年9月25日 Journal club

Journal Club

今週のjournal clubは、学会前で色々と立て込んでおり、丁度、私が大学院でやっていた研究がpublishされたので、その報告をしました。 脊椎とは関係ない神経科学のトピックになります。 内容に関しては、プレスリリースがいくつか出ていて、それを見て参照頂ければと思います。広報では、研究背景にソ... >>>

投稿日: 2020年9月 4日 Journal club

Journal Club

今週のjournal clubは、少し前の論文ですが、LIF後の運動神経障害に関する以下の論文です。 Motor nerve injuries following the minimally invasive lateral transpsoas approach. Cahill KS, Marti... >>>

投稿日: 2020年9月 4日 活動報告

症例報告が雑誌 Case Reports in Orthopedicsにアクセプトされました

先日、症例報告が、アクセプトされました。Case Reports in Orthopedicsというopen accessの雑誌ですが、Free accessなので、興味のある方は是非。 "Tumoral Calcinosis of Thoracic Spine Associated with Ve... >>>

投稿日: 2020年7月18日 Journal club

Journal Club

今週はjournal clubは、骨粗鬆症性圧迫骨折に対するセメント充填が可能なPedicle screwに関する以下の論文です。Application of Cement-Injectable Cannulated Pedicle Screw in Treatment of Osteoporoti... >>>

投稿日: 2020年6月27日 Satoyama Life

薄明の美人

帰宅を待っていたかのように、声をかけてくれました。「今夜、咲きそうですよ!」 美人薄命の代名詞 月下美人、Nさんが丹精込めて育てています。ゲッカビジンはメキシコ原産のサボテンの仲間、英語では「Queen of the Night」というそうです。あでやかな白のドレス、甘い香り、まさに女王の名にふさわ... >>>

投稿日: 2020年6月19日 Satoyama Life

ダンスパーティーといろいろなアジサイ

ダンスパーティ、軽やかなネーミング、ステップを踏むような柔らかなピンク色、出会った瞬間にファンになってしまいました。日本では万葉の時代から親しまれてきたアジサイ。江戸末期にはシーボルトとお滝さんのロマンスが有名ですね。シーボルトはアジサイをHydrangea otakusaと命名し、西洋に紹介しまし... >>>

投稿日: 2020年6月19日 Journal club

Journal Club

Minimally Invasive Thoracolumbar Corpectomy and Stabilization for Unstable Burst Fractures Using Intraoperative Computed Tomography and Computer-Assis... >>>

投稿日: 2020年6月18日 Journal club

Journal Club

2020/6/5の私の抄読論文はトルコの脳外科からのもので頚椎の腹側髄膜種の摘出手術についてでした(Microsurgical Management of Ventral intradural-Extramedullary Cervical Meningiomas;Technical Conside... >>>

投稿日: 2020年6月16日 お知らせ

脊椎脊髄外科では現在一緒に働く仲間を探しております

亀田総合病院 脊椎脊髄外科では次の世代を担っていただける医師を募集しています。脊椎脊髄疾患治療に情熱を持っていること、チーム医療を重視する姿勢を大切にしています。出身大学、診療科(整形外科、脳神経外科)、職歴は問いません。 詳しくはぜひ求人サイトをご覧ください:https://www.kameda-r... >>>

投稿日: 2020年6月15日 Journal club

Journal Club

Slovenia Ljubijana大学からの報告です。外科的治療を行った、脱臼骨折を伴う重症脊髄損傷 (AIS grade A-C) 64症例を対象に、受傷から手術までの時間 (hours) 、術前の脊髄圧迫の程度 (spinal cord compression=SCC; %)と術後神経症状の回... >>>

投稿日: 2020年6月14日 Satoyama Life

フクロウの鳴いた夜

毎日の仕事や生活の中で、いつもうまくいくことばかりではありません。そんな時皆さんはどうされますか?友達と長電話をする、砂浜を走る(昭和の青春ドラマですね)、近くの神社に散歩に行く、今はコロナでできませんが、大声でカラオケを歌うのもよいかもしれません。 これは1週間ほど前の話、ちょうど満月の夜のことで... >>>

投稿日: 2020年5月28日 学会活動

第27回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 演題登録受付中!

風薫る5月、気持ちの良い季節となりました。ようやく緊急事態宣言も解除され、少しずつ日常の生活が戻ってきました。秋の学会(JPSTSS)に向けて準備を進めています。COVID-19感染の影響が心配されますが、無事開催できることを願っております。我ながら面白いプログラムが組めていると思います。日本のモノ... >>>

投稿日: 2020年5月25日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips007:どのように治療しますか?

今回は少し難題です。生来健康な78歳女性、自転車接触事故を契機に、急速に脊髄症状が悪化してきました。すでに巧緻運動障害、痙性歩行、上下肢のしびれを認めています。上位頚椎形成異常に伴うすべりが原因であることは間違いなさそうです。Magerl法、Goel-Halms法、Odontoid screwなど... >>>

投稿日: 2020年5月17日 Satoyama Life

里山より

里山では田植えが終わり、カエルの声が賑やかな季節になりました。今日は梅の実を収穫しました。庭の花たちも仲春から晩春、そして初夏へと移り変わっています。 https://www.facebook.com/kameda.spine/videos/251877789389759/... >>>

投稿日: 2020年5月15日 Journal club

Journal Club

Efficacy analysis of percutaneous pedicle screw fixation combined with percutaneous vertebroplasty in the treatment of osteoporotic vertebral compress... >>>

投稿日: 2020年5月13日 学会活動

第27回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(2020年10/2・3開催予定)

この秋、第27回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会 (JPSTSS) を主宰させていただきます。メインテーマは「基礎に帰る、明日を読む」です。脊椎脊髄手術の歩みを振り返り、明日の医療をともに考えたいと思います。 コロナ感染の影響で不確定な要素はありますが、無事開催ができるようスタッフともども準備を進め... >>>

投稿日: 2020年5月 9日 Journal club

Journal Club

本日のジャーナルクラブは、係の先生が指定された論文ではなく、脊髄損傷患者さんの呼吸器合併症対策に関する約20分のDVDの視聴とさせてもらいました。10年以上前に北九州の総合せき損センター見学の際にいただいた「せき損患者の呼吸器合併症予防のケア」についての新人看護師対象のビデオですが最近の巣ごもり片付... >>>

投稿日: 2020年5月 7日 Satoyama Life

おはよー

私の家から病院まで約30分ほど、海を見ながらのドライブです。信号で止まってふとバックミラーを見ると、パステルピンクの軽自動車が後ろに。運転席には髪の長い女性。しきりに何か・・・、そうか口紅を塗っているんだね。次の信号では目元がきりっと。手際がいいね、男ではこうはいかない。最後の信号で髪の毛をくるっと... >>>

投稿日: 2020年5月 3日 Journal club

Journal Club

JNS Spine 13:1-8,2020 (京都大学整形外科) 高度な腰部脊柱管狭窄例に対するLIFの間接除圧効果に関しては十分な検討が行われていない。Shimizuらは後方除圧を併用しないLIF手術例42例を対象とし、手術前後のMRI水平断における脊柱管面積cross-sectional are... >>>

投稿日: 2020年4月30日 Journal club

Journal Club

Thromboembolic Events After Traumatic Vertebral Fractures: An Analysis of 190,192 Patients.Samuel AM, Diaz-Collado PJ, Gala RJ, Webb ML, Lukasiewicz A... >>>

投稿日: 2020年4月30日 Team Spine

Sさん、ご苦労様

チームスパインはいろいろな方に支えられています。以前脊椎脊髄外科の秘書さんを担当して下さっていた、Sさんが退職になりました。送別会を予定していましたが、コロナの影響で中止となってしまいました。長いことご苦労様、そして、いろいろありがとう。新しい生活も楽しく、充実したものになりますように。 ... >>>

投稿日: 2020年4月22日 Team Spine

骨粗鬆症委員会(リエゾンチーム)からお知らせ

「骨粗鬆症」の概念が確立したのはそう昔の話ではありません。WHOで骨粗鬆症が定義されたのが1994年、わが国では1996年に診断基準が作成されました。高齢化社会を迎えてクローズアップされてきた疾患と言えます。 亀田総合病院では多職種で構成される「骨粗鬆症委員会(旧 骨粗鬆症リエゾンチーム)」を立ち上... >>>

投稿日: 2020年4月20日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips006:FMDで側弯の進行を予防できる?

12歳男児、脊髄空洞症による脊柱側弯と診断されていましたが、神経症状がないため保存的に経過観察していたところ、3年間で急速に側弯が進行してしまいました。早めにFMDを行っていれば、側弯の進行を予防することはできたのでしょうか? 側弯、不安定歩行で発症した4歳女児、FMDにより側弯、神経症状ともに改... >>>

投稿日: 2020年4月19日 Satoyama Life

ウグイスの空中戦

昨日の嵐が嘘のよう、良い天気になりました。非常事態制限下での自粛生活、皆さんはどのように過ごしていますか?外出を控えていますので、庭でコーヒーを一杯。こんな時は里山の暮らしも悪くない気がします。 コーヒーを飲んだら、病院に行く予定です。COVID-19対策チームが頑張っていてくれるおかげで、私たちは... >>>

投稿日: 2020年4月13日 Journal club

Journal Club

有限要素法による腰椎椎体間固定術式間の固定性についての優劣を検討した中国からの論文です。例えば一側L4椎間孔狭窄に対してL4/5の患側椎間関節切除、椎間板廓清、ケージ挿入、患側椎弓根スクリュー設置、一側ロッド固定という各step のうち、椎間関節切除を外側アプローチでL5上関節突起切除にとどめる、椎... >>>

投稿日: 2020年4月13日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips005:成人でも脊髄空洞の自然縮小はある?

患者さんは40代女性です。電気を取り替えようとしてイスに上ったところ、バランスを崩して転落、その後上肢のしびれと胸部痛が発症し来院されました。MRIでは小脳扁桃下垂と、C6-T4にいたる空洞形成を認めます。神経障害性疼痛が耐えられないため、疼痛コントロール目的で緊急入院していただきました。FMDの... >>>

投稿日: 2020年4月12日 Satoyama Life

キャップも擬態する?

書類に目を通していたら、ラインマーカーのキャップがポトリ。部屋中探しても見つかりません。あきらめて椅子に腰かけたら、何か踏みつけてしまいました。キャンプはなんと足元に、虫たちも顔負けの擬態ですね。(椅子の足元にあります。) ... >>>

投稿日: 2020年4月 8日 Satoyama Life

満開のサクラとスーパームーン(思わず車を止めて)

さて、#COVID-19です。南房総でもコロナウイルス感染者の報告があり、亀田総合病院でも受け入れの準備を急いでいます。亀田総合病院は地域の中核病院ですので、これから多くの重症患者を受け入れることになるかと思います。脊椎脊髄外科は感染対策の中心では有りませんが、医療崩壊を防ぐためにも、私たち医療従... >>>

投稿日: 2020年4月 3日 Journal club

Journal Club

Neurosurgery.2017 May 1;80(5):800-8082017年、名古屋大学 整形外科からの報告です。70例の胸椎beak-type OPLL に対して、後方除圧+矯正固定術 (dekyphotic fusion)を施行、そのうち4例で術後神経症状が悪化ないしは改善しなかった。こ... >>>

投稿日: 2020年4月 2日 Team Spine

百と桃

日本は世界で最も名字の種類が多い国の1つと言われています。1997年版の「日本苗字大辞典」によると、日本の名字は約15万種類といわれています。同じ漢字でも読み方が違ったり、同じ読み方でも事態の異なるものも考慮するとなんと29万種類あるそうです(日本苗字辞典、1997年)。昨年度一緒に仕事をした先生が... >>>

投稿日: 2020年3月30日 Team Spine

モノづくりの現場へ

秋の学会のサブテーマとして「日本のモノづくり」を取り上げる予定です。3月27日に打ち合わせを兼ねてモノづくりの現場(日本の町工場)を見学させていただきました。 鉄の塊から大まかな形が削り出され、ハンマーでたたいて形成し、やすりで削り、グラインダーで刃をつくる、最先端の医療もこうした職人技で支えられて... >>>

投稿日: 2020年3月29日 Satoyama Life

夜桜の 一枝長き 水の上 (高野素十)

写真は京橋外来の後、スクエアガーデンの中庭に咲く桜を撮影したものです。(もちろん水の上ではありません。)今年はお花見は自粛です。来年は心置きなく楽しみたいですね。 PS:強風のためアクアラインが通行止め。千葉周りで南房総まで帰宅しました。アクアラインは便利ですが、風に弱いのが難点ですね。 ... >>>

投稿日: 2020年3月29日 Satoyama Life

桜の開花

今年は3月14日に東京で桜の開花宣言がありました。統計開始以来最も早い開花日だったそうです。各県で標本木が決められており、県ごとに気象庁が開花の宣言をするようです。千葉県は銚子市の陣屋町公園内にあるようです。東京の開花はテレビで報道されますが、千葉県の開花宣言はいつだったのは確認していません。写真は... >>>

投稿日: 2020年3月28日 Team Spine

チームメンバー

カンファレンスの後で(3月25日) ... >>>

投稿日: 2020年3月28日 活動報告

第17回 BOSST 開催延期のお知らせ

第17回 房総脊椎脊髄手術手技研究会(BOSST)は 2020年7月11日(土)開催予定でしたが、開催を2021年7月に延期いたします。詳しくは追ってご連絡します。 ※BOSSTについてはこちらをご覧ください。... >>>

投稿日: 2020年3月27日 Journal club

Journal Club

当科では、毎週金曜日の朝に、journal clubを行っております。臨床的に有用と思われる論文を紹介、discussionしております。 本日は、2016年と少し前になりますが、Sebastian AらのSpine Jに掲載された" Risk factors for surgical site i... >>>

投稿日: 2020年3月26日 研修された先生より

百崎央司先生よりメッセージ

2019年度に亀田総合病院脊椎脊髄外科で後期研修を致しました百崎と申します。私は東京女子医科大学脳神経外科の医局員ですが、医局員の間でも亀田の脊椎脊髄外科はSpine漬けになれる貴重な研修だと評判でした。"Team Spine"ではまさにSpine一色で、集中して効率的な学習ができます。私はSpin... >>>

投稿日: 2020年3月25日 Team Spine

百崎先生ご苦労様

3月は勤務異動の時期です。1年間頑張ってくれた百崎先生が勤務交代となります。本日が最終日となります。ご苦労様、そしてありがとう。 ーTeam Spine 一同 夏のBBQースタッフの子供をあやす 病棟新年会ーパプリカを踊る... >>>

投稿日: 2020年3月24日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips004:脊髄空洞症の治療方針は?

側弯症(Cobb 31°)で発症した7歳、男児です。神経学的にはT8-11に軽微な感覚低下を認めます。あなたならどのように治療しますか?1)経過観察2)大後頭孔拡大術 (FMD)3)空洞短絡術 (SS shunt) Answer:脊髄空洞症は自然消失することがある! 保存的に経過を見たところ、5年後... >>>

投稿日: 2020年3月24日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips003:C2分離症、脊髄障害のメカニズムは?

徐々に進行する痙性歩行で発症した、50歳代女性。MRIではC2レベル髄内に高信号病変を認め、CTMではC2分離症を認めます。髄内信号変化が脊髄症の原因と考えられますが、脊髄損傷のメカニズムはなんでしょうか? Answer:頚部回旋により分離部が移動! 前後屈位でCTMを撮影しましたが、脊髄の圧迫は全... >>>

投稿日: 2020年3月23日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips002:両上肢のしびれの原因は何?

50歳代女性、数年前から上下肢のしびれ痛み(左>右)に悩んでいます。近医を受診していましたが、「頚のせいかも?」と歯切れが良くありません。ご家族が入院されたのをきっかけに、当科を受診されました。初診時に撮影した頚椎レントゲン写真です。何か違和感を感じませんか? Answer:シェグレン症候群による末... >>>

投稿日: 2020年3月23日 Pearl & Tips of spinal surgery

Tips001:突然の両下肢痛、必要な検査は?

生来健康な50歳代女性、前夜入浴後、特別な誘因なく突然両下肢痛を自覚。翌日になっても改善しないため当院を受診しました。下肢の異常感覚は両側性で、膝から下に限局しており、歩きにくさも自覚しています。1週間前から頭重感があり、近医で鎮痛剤を処方されていました。まず行うべき検査は何でしょうか?念のため胸腰... >>>

投稿日: 2020年3月18日 Satoyama Life

南房総の花畑

私の住む南房総市は温暖な気候で、一面に広がる花畑を楽しみことができます。南房総市のホームページによると、間宮七郎平の尽力で花の栽培が広がったと書かれています。昨年は台風の影響で花の苗やハウスが被害を受け、今年は(全国的な影響ですが)コロナウイルスのために観光客がまばらなようです。コロナウイルスの早い... >>>

投稿日: 2020年3月13日 研修された先生より

亀田総合病院 脊椎脊髄外科で研修して:相山 仁先生

筑波大学附属病院脳神経外科の相山 仁(あいやま ひとし)といいます。2013年4月から2016年3月までの3年間を亀田総合病院脊椎脊髄外科で研修しました。研修のポイントを3つ 脊椎手術をたくさん経験できる(年間300件超) 脊椎診療に集中できる 亀田総合病院のブランド とにかく脊椎脊髄領域に集中して... >>>

投稿日: 2020年3月13日 研修された先生より

亀田総合病院 脊椎脊髄外科で研修して:竹林 研人先生

私が初めて亀田に来たのは医師5年目で東京女子医科大学の脳神経外科後期研修プログラムでの出向でした。それまで頭蓋内疾患が主体の研修であったため脊椎の知識はゼロからのスタートでしたが、毎日のカンファレンスでの御指導や豊富な外来および手術症例を経験させていただくことで、1年後には脊椎脊髄疾患の診断だけでな... >>>

投稿日: 2020年3月13日 研修された先生より

亀田総合病院 脊椎脊髄外科で研修して:高野 裕樹先生

私は医師5年目の時に1年間研修させていただきました。最初は全く分からず、病態や患者さまの訴えと診察所見、画像所見を結びつけるのに苦労した記憶があります。3ヶ月くらい経った頃からだんだんと分かるようになり、1年経つと脊髄の診療に対する苦手意識はなくなりました。手術に関しても開閉創は勿論、バルーン椎体形... >>>

投稿日: 2020年3月13日 研修された先生より

亀田総合病院 脊椎脊髄外科で研修して:小原 亘太郎先生

私は後期研修医として2018年度に亀田総合病院の脊椎脊髄外科で研修をさせていただきました。初期臨床研修を終え、東京女子医科大学脳神経外科に入局してからは一般脳外科医として脳卒中や頭部外傷などを中心に診療しておりましたが、ある時から、脳だけでなく脊椎脊髄についても学び、自分の診療の幅を広げたいという思... >>>

投稿日: 2020年3月13日 Team Spine

頚椎椎間板手術の準備状況

米国では2007年にFDAにより承認を受け、年間10,000例以上の頚椎人口椎間板置換術が行われていますが、これは頚椎前方手術の約5%と報告されています。亀田総合病院 脊椎脊髄外科でもTDRの準備を進めています。すでに所定の頚椎人工椎間板セミナー、手術見学を終了し、現在亀田総合病院 臨床倫理委員会で... >>>

投稿日: 2020年3月11日 Satoyama Life

新幹線の中で

私宛に小さな小包が届きました。中にはJR東海の名前の入ったボールペンと丁寧なお礼状。すっかり忘れていました。2月15日の続きの話です。 その朝早く起きて鞆の浦を散歩し、昼過ぎに「骨粗しょう症」の市民講演をして、夕方新幹線に乗って東京に戻ってきました。そしてこれは新幹線の中での出来事でした。急変された... >>>

投稿日: 2020年3月 6日 Satoyama Life

FESTA DELLA DONNA(ミモザの日)

三寒四温というのでしょうか。今日は朝から冷たい雨が降っています。今朝ニュースを見ていると、女性のコメンテイターが胸にミモザの花をつけているのが目に留まりました。今日は国際女性デー、イタリアでは「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とされ、親しい女性にミモザを贈る習... >>>

投稿日: 2020年3月 1日 Satoyama Life

天使のはしご

正確には薄明光線と言うそうです。海に面したこの地では、時々見ることができます。「雲の切れ間の下に、目に見えない水滴が多数浮遊した状態の時、光が散乱されて見える現象」なのだそうです。天使のはしご(Engel's ladder)のほうが良いですね。良いことがありそうな気がします。写真は2月12日、通勤途... >>>

投稿日: 2020年2月27日 Satoyama Life

桜の開花予想

日本気象株式会社より、2020年の桜の開花予想が発表されました。暖冬の影響で全国的に記録的な早さの開花となる可能性があるようです。それにしても、心が浮き立たないのは、コロナのせいでしょうね。... >>>

投稿日: 2020年2月25日 Satoyama Life

TEZUKA2020

チェスの世界チャンピオン ガルリ・カスパロフさんが、IBMのスーパーコンピューター ディープ・ブルーに敗れたのが1997年。結果は1勝2敗3引き分けでした。少し前になりますが、ニューヨークで開かれたクリスティー・オークションでは、ある絵画が43万2000ドル(約4800万円)で落札されたというニュー... >>>

投稿日: 2020年2月22日 Satoyama Life

ウグイスの初音

ウグイスの初音を聞きました。今年は暖冬なので少し早いのではと思っていましたが、メモを見直すと昨年は2月20日となっていました。Wethernewsによるウグイスの初鳴き情報では、関東地方では2月下旬?3月上旬のようですので、南房総は少し早いのかもしれません。都会ではなかなか耳にすることも少なくなって... >>>

投稿日: 2020年2月17日 Team Spine

腰椎術後に硬膜下膿瘍を来した症例の症例報告がアクセプトされました!

2020年になって、1報目のpaperでしょうか。 術後、SSIにsubdural abscessを合併し、severeな状態にもなりましたが、幸い、現在は、外来フォローできている症例です。 "Spinal Subdural Abscess following Transforaminal Lumb... >>>

投稿日: 2020年2月15日 Satoyama Life

鞆の浦と福山城

福山市で講演会がありました。鞆の浦は福山駅からバス(鞆鉄:ともてつ)で30分ほど。鞆の浦は昔ながらの街並みが残る港町、そして「崖の上のポニョ」のモデルとなった場所。ジブリファンの私としては見逃すわけにはいきません。早朝に宿を抜け出して、鞆鉄で鞆の浦まで、1時間ほどの港町散歩を楽しみました。 ... >>>

投稿日: 2020年2月15日 Team Spine

市民公開講座(福山市)

福山市(広島県)で行われた市民公開講座(太田記念病院主催、日本脊髄外科学会共催)にお招きいただきました。テーマは「人生100年時代を生き抜く、今から始める背骨ケア」太田記念病院の大隣辰也先生、岡山大学の安原隆雄先生とともに講演をさせていただきました。 私のタイトルは『ちょっとためになる骨粗鬆症と椎体... >>>

投稿日: 2020年1月10日 活動報告

第17回 BOSST 開催案内

第17回 房総脊椎脊髄手術手技研究会(BOSST)は、 2020年7月11日(土)亀田総合病院 Kタワー13階 ホライゾンホールにて開催いたします。 特別講演、ミニレクチャーは決まり次第、お知らせします。 開催は2021年7月に延期となりました。... >>>

投稿日: 2019年6月12日 活動報告

第16回 BOSST 開催案内

第16回 開催案内房総脊椎脊髄手術手技研究会(BOSST)は、 2019年7月20日(土)亀田総合病院 Kタワー13階 ホライゾンホールにて開催いたします。 特別講演、ミニレクチャーの内容を更新しました。 詳しくはこちら... >>>

投稿日: 2018年5月21日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

連載の終わりに

 この記事を書くに到った動機には、多くの友人たちとの夜話がその主なものである。私は大学に勤務していて貧乏生活をしているが、仲間を募って何とかヨットを一叟持つことができた。週末の夜はそのキャビンの中で、ワインを飲みながら、友人たちと夜話に興じるのが習慣になっている。ブルーチーズとサンジェルマンのニュー... >>>

投稿日: 2018年5月14日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ハットピンを衿に2

 バビンスキーのイギリスでの講演。  ある貴族が一人旅をしていて、日が暮れてしまった。旅篭があったので、一夜を過ごそうと思ったが、門が閉まっていた。ドアをノックし「一夜お世話になりたいのですが」と、貴族。すると、ドアの向こうから「お名前は」と、宿屋の主人が返事した。「何とかかんとか von 何とかか... >>>

投稿日: 2018年5月 7日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ハットピンを衿に1

 パリの蚤の市ではピンからキリまで、高価なものから本当につまらない紛い物まで売っていて一日中眺めて歩いても楽しいものである。残念ながら、著者にはアンティークと言われてもその真贋を見分ける力もないし、あったとしても高価なものを購う財力がない。  著者が唯一蚤の市で買うことが出来たのは、ハットピンであっ... >>>

投稿日: 2018年5月 1日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

二足歩行4

 脊髄障害の患者さんを外来で診察するときには、名前を呼んでも患者さんはなかなか診察室に入ってこない。外来の待合室の椅子に座った状態から急に立ち上がると、最初の数歩は足がこわばって歩きにくいと訴える人が多い。名前を呼ばれたら、座ったまま足踏みをしてそれからゆっくり立ち上がるように指導している。歩行のた... >>>

投稿日: 2018年4月23日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

二足歩行3

 アメリカの脊髄損傷予防委員会では、海岸や河川に脊髄損傷予防キャンペーンの立て看板を置いている。曰く「飛び込む前に深さを計れ!」と。浅い水に頭から飛び込むと、頚の骨を折り脊髄損傷で四肢麻痺になってしまう悲惨な事故を予防しようと言うものである。脊髄損傷でも特に頚髄損傷にはこの飛び込みでの事故が多いので... >>>

投稿日: 2018年4月16日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

二足歩行2

ヒトの二足歩行に関するもっとも古い資料は360万年前のアウストラロピテクスの足跡の化石であると言う。火山灰の上を歩いた足跡がどうして化石になったかについては省略するが、北タンザニアのラエトリ川床にあるこの化石は三人のもので、大股の足取りは141cmから150cmの身長のある二人の大きな個体と横を歩く... >>>

投稿日: 2018年4月 9日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

二足歩行1

何度も同じ過ちをおかすヒトを罵倒する言葉に「この鳥頭が!」という。鳥類にとってははなはだ侮辱的な言葉であるが、多くの鳥は本能の赴くまま生きていて学習機能の劣っているものが多い。たとえ手乗りナントカでヒトを恐れない鳥ですら心が通う鳥は少ない。彼等はヒトの手に興味があるのではなく、ヒトの手にある餌に興味... >>>

投稿日: 2018年4月 2日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

自転車を追い越すとき2

 自転車の運転者が自動車の警笛で振り返るとどうなるか。音のする方を振り返り首がそちらを向くとTonic Neck Reflex のプログラムコールがかかる。これは止むに止まれぬ反射であるからしかたがない。音のする方の腕は伸びる。同じ側の脚も伸びる。反対側の腕は縮む、脚も縮む。自転車は速度を失い、音の... >>>

投稿日: 2018年3月26日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

自転車を追い越すとき1

 買い物をしようと久しぶりに歩行者になって街を歩く。チリチリと自転車のベルを鳴らし、歩道の人混みを自転車がすり抜けて行く。そこどけそこどけ、お馬が通る。さて、人の心理は不思議なものである。何が人の上下を決定するのであろうか。歩行者より自転車に優先権が有るというのは誰が決めたことか。そもそも歩道上の自... >>>

投稿日: 2018年3月19日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

腱反射2

 神経細胞の興奮は非線形数学の世界でカオス的変曲点を持つ。興奮するかしないかである。生理学ではこれを「全か無かの法則」という。興奮性の情報が集積し、神経細胞の膜の電気的平衡がある一点を越すとその神経細胞は一挙に興奮へと突っ走る。この変曲点を興奮の閾値という。 数百のIa線維の興奮性伝達の総和がこの閾... >>>

投稿日: 2018年3月12日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

腱反射1

「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」 「ヒトはヒトの上にヒトを乗せてヒトを作った」 「ヒトはヒトを傷付けてはならない」「ヒトはヒトを殴ってはならない」  唯一これを行っても罰せられない職業がある。医者である。外科医は病気を取り除くためにメスを振るう。病気を診断するために、打腱器というハンマ... >>>

投稿日: 2018年3月 5日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

カタパルト2

 著者は、幸運にも(留学生試験に合格したとき、「あの子は運がいいから」と母親が言った)ブリティシュカウンスルの奨学金を得て国費留学することが出来た。英国での待遇はとても良かった。毎月の生活費だけはギリギリであったが。何とか移動の手段として車を手に入れたかったが、何せ貧乏留学生である。中古のボロボロの... >>>

投稿日: 2018年2月26日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

カタパルト1

 カタパルトを御存知だろうか。戦前派なら艦載機「零戦」を、最近の人なら映画「トップガン」の一場面を思い浮かべられるであろう。航空母艦の飛行甲板に立ち込めていた水蒸気はカタパルトの蒸気システムのようである。  航空母艦の滑走路では飛行機が空に舞い上がるには距離が短すぎる。我が日本帝国海軍が艦載機を発進... >>>

投稿日: 2018年2月19日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

サーボシステム2

 鳥が木で眠り込んで木が揺れても、体の傾きで筋肉が引き延ばされ、筋紡錘が同時に引き延ばされて興奮し、この信号でその引き延ばされた筋肉を支配している運動神経が興奮するので、体位を元に戻すことができる。  現代では疑問が投げかけられているが、「個体発生は系統発生を模倣する」という概念がある。つまり、受精... >>>

投稿日: 2018年2月13日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

サーボシステム1

 子供の頃水中を動く電気仕掛の魚が作りたくて何とかモーターの部分を水密にできないかと思い悩んだものであるが、最近では模型用のモーターですら防水の水中モーターがあると聞く。じつに有難い世の中になったものだが、近頃の子供達たるや、部品のすべての準備の整ったプラモデルでしか遊ばない。  新幹線が超300k... >>>

投稿日: 2018年2月 5日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

なぜウサギを一羽、二羽と数えるか2

 一方、鳥が必要とする持続的な運動とは何か。駝鳥のように飛ぶことを忘れた鳥もいるが、多くの鳥は不安定な電線や木の枝に止まる。こうしたときには持続的な疲労しにくい指の筋肉がないと枝に止まっていられない。鳥が疲れて木から落ちた話は聞いたことがない。すなわち姿勢保持である。姿勢保持の際に問題となる最も大き... >>>

投稿日: 2018年1月29日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

なぜウサギを一羽、二羽と数えるか1

 言葉は生きていて毎日毎日新しい使われ方をされるようになると言う。さてそれではそれが誤りかと言うと、その判断は後世の人に委ねるしかない。  動物の数え方も一頭なのか、一匹なのか、一羽なのか、なかなかむずかしい。  かつて兎は山間部に生活している人達にとって重要な蛋白源であった。そこへ「生類哀れみの令... >>>

投稿日: 2018年1月22日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

許せないもの2

 ヒラメやカレイは体を倒してしまい水底の方の目は意味がないので、これを移動させ「左ヒラメ、右カレイ」(すべてのヒラメ・カレイに当てはまる訳では無いそうだが)と言われる奇妙な顔になってしまった。餌を探して歩くときには彼らは背鰭・腹鰭の連続した鰭で泳ぐ。この鰭を動かす筋肉が「ヒラメの縁側」。満腹の彼らは... >>>

投稿日: 2018年1月15日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

許せないもの1

 仕事で疲れて帰宅したときの女房の寝顔、禁煙主義者の運転する自動車の排気ガス、コチの泳ぎ。世の中には許せないものがある。前二者については説明の必要はなかろう。  コチの泳ぎについては多少の解説が必要と思われる。コチについては御存知の方も多いと思われるが、三角の頭をし、体の平たくつぶれた不格好であるが... >>>

投稿日: 2018年1月 9日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

中枢神経の左右逆転現象2

 シビレが、神経線維のどれを伝わるのかは良くわかっていないのであるが、著者は温痛覚を伝える神経連絡に関係していると考えている。大脳では、右の脳が、視野を含め左の半身の情報収集と、司令に関係すると言う左右逆転現象はすでに述べたが、運動司令や触覚に関係する神経連絡は脳幹で交叉し、脊髄では右のものは右側を... >>>

投稿日: 2018年1月 4日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

中枢神経の左右逆転現象1

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。  十数年ぶりに、1kgの重量原器がフランスでの検査を終えて日本に帰ってきたと言う。標準重量原器の存在すら考えたこともなかったが、そう言えば重量が尺貫法からメートル法に変わったときには苦い思い出がある。現在では住宅地になってしまったが、三... >>>

投稿日: 2017年12月25日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

無重力カエル2

 東西南北の絶対的座標軸は磁石の発見以前は、北半球にすむようになった白人文明が太陽にあこがれる生物学的方向性から発しているように思われる。ごく一部の渡り鳥の脳には磁石があり南北の絶対座標軸を持っているらしい。  左右の概念には絶対的座標は無く、ヒラメ・カレイは別にして身体構造の対称性を基礎にしている... >>>

投稿日: 2017年12月18日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

無重力カエル1

 生物はヒトであろうとカエルであろうと受精卵という単一の細胞が分裂し、複雑な身体の構造を形成して行く。神経と神経の連絡網が形成されることもきわめて不思議な出来事であるが、神経と筋肉のように全く異なった分化の過程をたどったものが有機的に連絡しあい、機能することができるようになると言った発育の過程はまさ... >>>

投稿日: 2017年12月11日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

左右・天地・遠近の概念と反射2

 網膜に投影された像の座標面は、天地の軸を中心にそれぞれ左の座標画面と、右の座標画面に分割されている。左の脳は、中心から右の対称物のみを認知し、中心から左の対称物は見えていない。右の脳は逆に、右の対称物は見えていない。左右の脳が脳梁と呼ばれる連絡線維で連絡されているから、この2画面があたかも1画面で... >>>

投稿日: 2017年12月 4日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

左右・天地・遠近の概念と反射1

 著者はアマチュアであるがヨットにのる。シングルハンドという言い方がある。一人に腕は二本あるのだから妙な言い方と言え無くもないが、時にシングルハンドのことがある。「一人でいるのが、一番気が合う。」  あるコメディアンT氏がテレビで売れてお金持ちになったとき、お金持ちのシンボルであるヨットのオーナーに... >>>

投稿日: 2017年11月27日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

脊髄は眠らない2

 大脳と脊髄の総合的な働きが必要な反射もある。  男性機能の喪失インポテンツは世の男性のみならず、奥方にとっても関心事である。多くの場合は心因性で脊髄の勃起中枢は正常であることが多い。大脳皮質に火がつかないのである。この検査方法に、患者さんのペニスに紙テープを張り付けて眠ってもらうと言う、きわめて単... >>>

投稿日: 2017年11月20日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

脊髄は眠らない1

 マグロは一生泳ぎ続けるという。その最高速度は時速100kmをゆうに越し、時には160kmにも達するという。牛並みか、それ以上の500-900kgもの魚類としては大きな躰で運動し続けるのであるから、一生食べ続けなければならない。これでは、「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」わからない。... >>>

投稿日: 2017年11月13日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

オンディーヌの呪い

 眠り込むと、呼吸が止まってしまう、とても危険な病気がある。これを、「オンディーヌの呪い」病という。浮気な恋人に恋しさ余って憎さ百倍、オンディーヌは魔法をかけた。眠ると息が止まって死んでしまう。魔法をかけられた恋人がどうしてそのことを知ったのかは不明であるが、一生懸命眠らないように努力する。が、遂に... >>>

投稿日: 2017年11月 6日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

当直室の電話2

最近では少なくなったが、いわゆるムチ打症と呼ばれる患者さん達がいる。共通していることは、首の筋肉がコチコチに固くなっていることである。そして、判で押したように、「テレビが見えない」と言う。医者が外来で患者さんの肩を揉んでも保険点数は無い。収入に結び付かない。しかし、肩・首の筋肉を揉みほぐすと、患者さ... >>>

投稿日: 2017年10月30日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

当直室の電話1

 電話のベルが何処かで鳴っている。暗闇の中を音のする方に手を伸ばし、電話機を探し当て、受話器をとる。女性の声が何かをまくし立てる。その意味がよく分からない。電話を切る頃になって自分が当直医であることを思い出す。とにかく電話の相手の病棟を聞くのが精一杯、電話指示などできるほど脳味噌は回っていない。明り... >>>

投稿日: 2017年10月23日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

コウモリの耳スイッチ2

 さて、話をもとに戻そう。コウモリの中耳スイッチに似た構造が人の耳にも存在する。アブミ骨にはアブミ骨筋、ツチ骨には鼓膜張筋という小さな筋肉がついている。これらはそれぞれ、顔面神経、三叉神経に支配されている。その生い立ちから考えれば当然の神経支配であるが、こうした解剖学的知識は医学生をひどく悩ませるも... >>>

投稿日: 2017年10月16日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

コウモリの耳スイッチ1

 コウモリの鳴き声を聞いた人がいますか? 彼らは我々の耳では感知できない、超音波で鳴いている。もっともコウモリすら自分の声を聞いたことがないそうである。  賢明な読者は蝙蝠のエコロケーション、つまり自分の声が跳ね返ってくる方向で障害物や餌を暗闇の中でも「見る」ことができる能力について思い出されている... >>>

投稿日: 2017年10月10日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

耳をそばだてる2

 猫が丸くなっているときに本当に眠っているのか、狸寝入りかを見極めるには耳を観察すれば良い。熟睡しているときには耳は音に反応しない。しかし、狸寝入りでは、新しい音源に対して意識が集中すると耳がその方向に動く。これは反射だから止めようがない。  他人が何か良からぬ企てをしていそうだったり、自分の噂をし... >>>

投稿日: 2017年10月 2日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

耳をそばだてる1

 源氏物語では、雨に降り込められた男達が「雨夜の品定め」、女性論を語る。なぜ雨の夜でなければならないのか。「雨夜の品定め」は理想論を語りながら実は追憶、空想、観念の世界を展開する。お日様の下で女性論を語るには厚顔無恥の男と言えども恥らいがある。無音の闇夜には恐怖がある。しかし満月の夜でもなければ、花... >>>

投稿日: 2017年9月25日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

月がとっても青いから2

 瞬きで一瞬視覚情報が途切れても、われわれはそれを意識しない。これは残像現象によるところが大きいが、眼球位置も瞬き前と同じところに有る。ところが、ギュッと目を閉じたり、また目を閉じた状態で無理に目蓋を開けようとすると、Bell現象と呼ばれる眼球の上転が起こる。この現象は、顔面神経麻痺で、目蓋が完全に... >>>

投稿日: 2017年9月19日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

月がとっても青いから1

 「月がとつても青いから、遠回りして帰ろう」かなり古いが菅原都々子のヒット曲である。この恋人達は寒さに凍えながら散歩したことだろう。月が季節によってその高さを変えることを御存知だろうか。月の高さと言ってもなかなか難しいが、いわゆる南中高度といって、最も南に来たときに地平線からどれくらいの仰角をとるか... >>>

投稿日: 2017年9月11日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ワニの涙の物語2

 唾液については、その生物学的意義は比較的簡単に思える。これは、先ほど述べたように、口腔内の物理的刺激でもその分泌が誘発されるが、この時は、大脳を介した反射回路は必要無い。脳幹を反射中枢とする回路で充分である。しかし、パブロフの条件反射で見られるように、食物を起想するだけで唾液分泌が起こる。イヌの唾... >>>

投稿日: 2017年9月 4日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ワニの涙の物語1

 日本書記に出てくるワニとは、サメのことでこの話とは異るから、ここでは、河や河口に棲むワニ(クロッコダイル・アリゲーター)のことである。ワニは、ものを食べるときに涙を流すと言う。あたかも、自分の犠牲者の事を嘆き悲しんでいるかのように見える。  人の病気で、「ワニの涙現象」と言うものがある。これは、重... >>>

投稿日: 2017年8月28日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

つぶらな瞳2

 古来より、医学の語彙集には人名を冠したものが多い。医学の権威主義の一面である様に見える。アーガイル・ロバートソン瞳孔と呼ばれるものがある。これは、対光反射は消失しているのに、近見反射(近くを見ると縮瞳する)は、保たれているものを言う。現在では殆ど見ることのない脳梅毒や、松果体にできる特殊な脳腫瘍で... >>>

投稿日: 2017年8月21日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

つぶらな瞳1

 文学的表現も絵画や音楽同様、読者の心に準備状態があれば作者のメッセージが淀み無く注入される。ところが一語に疑問を持つと疑問符は増幅され、メッセージの注入作業は停止する。  「つぶらな瞳」の解剖学的特徴をどう記載すればよいのであろうか。ネコの瞳は明るいところでは縦長になるが、人の瞳は、特殊な場合を除... >>>

投稿日: 2017年8月14日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

タヌキの交通事故2

 どんなスポーツでも、練習は全然出てこないのに試合になるとよい結果を出すとんでもない奴と言うものが世の中には居る。こういう奴は運動機能については一種の天才で、われわれ凡人には、トレーニングの効果に期待するしか方法はない。演算の組み立てと、演習そして再演算による誤差の修正を際限なく繰返し、誤差を修正し... >>>

投稿日: 2017年8月 7日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

タヌキの交通事故1

 我国の動物で、交通事故による死亡数の最も多いものはタヌキだそうである。全狸口が正確には国勢調査されていないので、死亡率の計算はできないかもしれない。タヌキが、交通事故に遭う原因としては、彼らが夜行性であること、自動車のヘッドライトに目が眩み、道路の途中で立ち止まってしまうことにあるらしい。次に多い... >>>

投稿日: 2017年7月31日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ヒトは何故助平になったか2

 俗に、「ミコスリハン」なる言葉があるが、ペニスへの物理的刺激は、そのままでは、すぐに、仙髄の射精反射を呼び起こしてしまう。性衝動をInitiateした大脳新皮質は、今度は、反射弓の抑制に回らなければならない。「畳の目を数える」は、興奮した大脳新皮質を抑制する方法としてあまりに有名である。但し、必ず... >>>

投稿日: 2017年7月24日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ヒトは何故助平になったか1

 イリオモテヤマネコの発見者である戸川幸夫氏の作品に表記の表題の本がある。真面目な動物学者らしい洞察力で、種々の動物の性行為を比較されている。氏はこの中で、ヒトの性行為における大脳活動の重要性について述べておられるが、著者としては多少の不満が残った。  大脳皮質がヒトの性的興奮にとって重要である点に... >>>

投稿日: 2017年7月18日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

アイコスは何故売れるか

 人の反射の区別の一つに、病的反射という呼び名が存在する。しかし、同じ反射が時には原始反射と言う他の言葉で呼ばれる。この違いは何か。  口の周囲を刺激すると無意識にこれに吸い付こうとする反射を吸い付き反射と呼ぶが、これは大人で見られれば病的反射であるが、新生児では普通に見られることで、この場合は原始... >>>

投稿日: 2017年7月10日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

新聞が読めない

 洋画を見て大変困ることは、出演者の名前が出るキャスティングの部分がとても早く、とても追い付かないことである。なれた名前が出てくると何とか読めるのだが。   著者がまだ駆け出しの頃、神経内科を半年間勉強に回った。その時に受け持った患者さんに、とても複雑な神経の障害を持った人が居た。神経の診察にはいろ... >>>

投稿日: 2017年7月 6日 活動報告

第14回房総脊椎脊髄手術手技研究会(BOSST)を開催します

日時:2017年7月15日(土) 13:30〜会場:亀田総合病院 Kタワー13階 ホライゾンホールテーマ:合併症を考える BOSSTページにプログラムを掲載しました... >>>

投稿日: 2017年7月 3日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

トイレのドア

 著者は北海道大学に入学し、最初の二年間は、今はもうない「恵迪寮」で生活した。著者の居た南寮という棟は、「バンカラ」運動部員が多く、寮雨と言って、二階の窓からオシッコが降ってきた。これは、技術が必要で、窓から、全身を乗りだし、後ろ手に窓枠に捕まりながらオシッコをするので、新入生にはむずかしいものであ... >>>

投稿日: 2017年6月26日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

日本人の英語 余談

 この原稿を脱稿してから、料理研究家である辰巳芳子女史の対談を、ラジオ放送で伺った。 「味は、五味といって、甘・辛・塩・酸・苦と言いますが、私は六味だと思うのです。六味目は淡味です。」 「マクドナルドのハンバーガーは五味で出来ています。味は向こうからやってきます。淡味の代表は冬瓜のおいしさです。こち... >>>

投稿日: 2017年6月19日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

日本人の英語2

 前に、飛魚が飛ぶのを見られる人と見られない人がいることを書いたが、言語に関しても、「こう言うであろう」という準備状態がないと聞き取れない。すなわち、視覚情報で飛魚の飛ぶ姿を準備していれば飛魚と見えるが、本当はダボハゼかも知れないあやふやさは容認されるごとく、聴覚情報でも、許容範囲でのマッチングが情... >>>

投稿日: 2017年6月12日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

日本人の英語1

 産業最優先の国策のお蔭で、日本経済は世界有数のものとなり、外国製品は相対的に値下がりする一方である。現地価格では、目玉が飛び出すような高級品ですら、うら若き独身女性の購買能力の射程距離に入った。海外旅行とショッピングは今や独身OLの常識である。  ただし、である。何事にも但し書がつつく。島国である... >>>

投稿日: 2017年6月 5日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

飛魚を見たかー見ることとはー3

 船に乗っていると飛魚が水面から飛び出して滑空する姿をしばしば見る。しかし、この飛魚の発見にも、個人差があり、見つけられない人がいる。この水面には飛魚が飛ぶかも知れない、と言う期待を、意識のなかに持つか否かがその決め手のように思われる。実際に飛魚の飛ぶ姿を描けと言われても難しい。あれは本当に飛魚だっ... >>>

投稿日: 2017年5月29日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

飛魚を見たかー見ることとはー2

 残像現象と、動きの解析作業で、映画やテレビは動画として好まれる。しかし、今は禁止されているが、動画を構成する1セットの静止画像の1枚に、コマーシャルを挟んでも、意識上には投影されず、意識下に送り込むことも可能である。動きに対する処理は重大事ではあるが、むしろ、意識との関連においては、予想しているも... >>>

投稿日: 2017年5月22日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

飛魚を見たかー見ることとはー1

 外科医の世界は封建的である。弟子は師匠・先輩の技術を見て盗む。言葉や文字では伝承できる技術は限られている。ところが、この「見る」ことは簡単ではない。自分に充分な予備知識がないと、先達の技術を見て盗むことはできない。  ウエブスターの辞書にはseeに11の意味を分類しているが、我が漢字民族も「みる」... >>>

投稿日: 2017年5月15日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

走馬燈 匂いと記憶2

 かつて、テープレコーダーが放送局から一般家庭に飛び出したときのあの驚きはわすれ難いものがある。ソニーのテープレコーダーは好事者の垂涎の的であった。金閣寺の中で三島由紀雄は「音楽は消え去るから美しい」と彼の美学を主人公に述べさせているが、その消え去るべきものを、逐一記録し保存してしまうテープレコーダ... >>>

投稿日: 2017年5月 8日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

走馬燈 匂いと記憶1

 その日は都内であるシンポジウムが開催される日であった。当時は農協ホールと呼ばれたが、全国農業協同組合が、JAなる横文字に改名されて、其のホールも現在はJAホールと呼ばれている。少し早い目に到着し、昼食を同じビルの中でとることにした。白いテーブルクロスの上には、ナイフやスプーンが篭に入っておいてある... >>>

投稿日: 2017年5月 1日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

兎は夜行性2

 運動装置である筋肉やそれを司令する神経機構には種による差異がそれほど顕著では無い。単純に、筋肉に司令を出す運動神経と、実際にパワーを発生する筋線維からなっている。これに比べて、センサーの発達には目を見張るものがある。感覚装置は生物の発達に伴って、それぞれの種の特異性を持っていることを考えると、複雑... >>>

投稿日: 2017年4月24日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

兎は夜行性1

 私自身は、小さいときに、ウサギを一度だけ飼ったことがある。人が飼育しているウサギは昼間活動している。しかし、自然の状態ではウサギは夜行性であると言う。ある条件が整うと、かれらも日中に活動するらしい。ウサギが自然の状態で、日中活動する条件とは、天敵がいないことである。かれらの天敵は、トビ・タカ・ワシ... >>>

投稿日: 2017年4月17日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ムカデ競争は転ぶのに、なぜムカデは転ばないか2

 運動の話に戻ろう。関節が目的を持った運動をするためには、高次中枢からの連絡だけではなく、屈筋と伸筋を支配するそれぞれのmotor neuron pool(あるいはganglion)の間に、なんらかの連絡が必要となる。高次中枢から屈筋群と伸筋群のmotor neuron poolにそれぞれ連絡があっ... >>>

投稿日: 2017年4月10日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ムカデ競争は転ぶのに、なぜムカデは転ばないか1

 筆者の中学・高校の運動会では、「勝手にシヤガレ」なる競技が存在した。これは、号砲一発では直進、二発では逆走するルールで、ゴールには、どちら側から入るか分ら無い。その進行は、ピストルを持った者に任された、随分いいかげんな競技であったと記憶する。さて、ムカデ競争が何時頃から始まったのか、筆者は知らない... >>>

投稿日: 2017年4月 3日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

興奮の伝達 尻尾に辛子

 「金は天下のまわり物」一箇所に止まってはいけない。悔しくても止められないが。  末梢の感覚受容器で受け取った外界の情報は、神経突起を伝導し、中枢神経の次の神経細胞に伝達されて始めて意味を持つ。  神経伝導には科学的信号を電気的な信号へ変換し、突起内を進むことを前の章で書いたが、この研究にはヤリイカ... >>>

投稿日: 2017年3月27日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

輪廻転生

 東洋思想の「輪廻転生」が、いかなる社会的背景のもとに生じたのか、一度調べてみたいと考えている。現世の恵まれない生活環境から来る不満感・不幸感を吸収するという社会的背景があるような気がしてならない。次ぎの生まれ変わりにきたいしても、現状より良い環境に生活できる保証はどこにもない。生まれ変わってみたが... >>>

投稿日: 2017年3月21日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

神経興奮の伝導2

 この細胞膜の電気的な変化は水面を波が伝わるように広がって行く。前の節で神経興奮の大源流は、末梢の感覚受容器の興奮から始まると書いた。末梢の感覚受容器の興奮は神経線維の先端にこのような細胞膜の電気的な興奮として伝達される。次いで神経線維の表面をこうした電気的な揺らぎとして伝わって行く。神経線維の細胞... >>>

投稿日: 2017年3月13日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

神経興奮の伝導1

 最近は、外国で今行われている戦争の映像を、テレビニュースで、同時に茶の間で見ることができるようになった。これは、伝達手段の発達に負うところが多い。光や、電磁波は、現在考えられる伝達手段の中で、最も速度の早いものであろう。人類は、これを制御する方法を考え、手に入れた。科学の発達はすばらしい。  生物... >>>

投稿日: 2017年3月 6日 活動報告

第3回 SPINE(Spinal disease Primary approach and Introduction timing to Neurology Experts) lecture開催

2/24にARMEC(安房地域医療センター)にてレクチャーを行いました。今回のテーマは頸椎病変と脊髄損傷であり、ご紹介いただきたいタイミングや脊髄損傷の最新トピックスについてお話しました。本年度は今回で終了とさせていただきます。 本院でも是非やってほしい、とのお声も頂戴し、うれしい限りです!また来年... >>>

投稿日: 2017年3月 6日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

神経の興奮2

 神経細胞が必要となった原点は、餌の獲得である。餌の臭いに向けて、いかに効率よく近付けるかが、神経細胞興奮の最終目的である。すなわち、感覚入力が神経細胞興奮の原点である。  視神経・嗅神経を除き、感覚神経の神経細胞は、脳や脊髄の中にはない。全て、神経節と呼ばれる神経細胞が集団を形成し、これは、脳や脊... >>>

投稿日: 2017年2月27日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

神経の興奮1

 物事には始まりがあり、終りがある。原因があって、結果がある。結果の如何だけに注目しすぎると、大局を失う。  神経が、どうして興奮するかを科学的に説明するとなると、紙面が足りない。中枢神経を構成する神経細胞は、その形の大小、突起の長さの長短はあるにせよ、機構的には類似している。樹状突起と呼ばれる、数... >>>

投稿日: 2017年2月20日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

皮膚の内側2

 一歩譲ってもらって、生物学的「我」が存在するとして。その基本的構成はDNA情報を伝承し、存在せしめると言う目的のために組織化された原子・分子の集団である。その原子・分子も安定したものでは無く、丁度、企業が組織としてその存在を維持するために、定年制があり、肩叩き、天下りがあり、新卒者募集があるように... >>>

投稿日: 2017年2月13日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

皮膚の内側1

 かつて、精神科医であり文筆家のなだいなだ氏の講演を聞く機会があった。テーマは、無知と偏見の関係についてであった。多分、松沢病院のこととお伺いしたのだが、病院の前を掃除する「コンニチハ小父さん」のことから話は始まる。「コンニチハ小父さん」は毎朝病院の前をお掃除する。前の道路を人が通る。皆挨拶をして通... >>>

投稿日: 2017年2月 7日 Journal club

Journal Club(17.2/3)

(※このコンテンツには作成者の個人的意見も含まれております。臨床への応用は御自身の判断及び責任に基づき行ってください) 今週のJournal clubはこちらの論文 Morbid Obesity and Lumber Fusion in Patients Older Than 65 years 65... >>>

投稿日: 2017年2月 6日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

反射とは何ぞや2

 機能の面から考えると、基本的な動物としての反応形態は、ヒトに至る前に完成していると考えられる。肥大化した大脳の神経細胞を興奮させるには大量のエネルギーを必要とする。これは、生命維持のための省エネの基本原則に反する。一方大脳皮質の興奮を必要としない反応形態があり、これを脊髄反射と呼ぶ。すなわち、末梢... >>>

投稿日: 2017年1月30日 Journal club

Journal club(17.1/28)

(※このコンテンツには作成者の個人的意見も含まれております。臨床への応用は御自身の判断及び責任に基づき行ってください) 今週のJournal clubはこちらの論文 The Use of Vancomycin Powder in Modern Spine Surgery:Systematic Rev... >>>

投稿日: 2017年1月30日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

反射とは何ぞや1

 伊豆半島には南方系の魚が見られる。南からの海流と、夏の南風に乗って、運ばれてくるらしい。しかし、多くのものは越冬できない。ここでは、一夫一婦性でイソギンチャクを中心とする半径60cmの縄張りで暮らしているクマノミの産卵が確認されているに過ぎない。他のものは、冬の水温低下でエネルギーを使い果たしてし... >>>

投稿日: 2017年1月27日 おすすめ文献

今月のおすすめ文献

今月は高野からのおすすめの一冊です。 THE 整形内科 (出版社: 南山堂) http://www.nanzando.com/books/20501.php キャッチーな表紙とは裏腹にしっかりとした内容。我々脊椎外科は勿論外科医ではあるが、診ている患者さんの多くは保存的加療で良くなる事が多い。全ての... >>>

投稿日: 2017年1月23日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

はじめに

 著者は脳神経外科を専攻している。著者が大学を卒業し医者になった頃には今のようにCTやMRIといった画像診断の機械は開発されておらず、神経疾患の診断は患者さんの神経の症状から病気の部位と種類を推測する古典的方法しかなかった。これを「神経学的診察」というが、その基本は、反射の観察が主体をなしている。例... >>>

投稿日: 2017年1月20日 Journal club

Journal club(17.1/20)

(※このコンテンツには作成者の個人的意見も含まれております。臨床への応用は御自身の判断及び責任に基づき行ってください) 今週のJournal clubはこちらの論文 MRI signal Intensity Classification in Cervical Ossificatino of the... >>>

投稿日: 2017年1月16日 身体の反射の不思議学〜神経外科医の見た神経生理学〜

ご挨拶 体の反射のふしぎ学について

 このコンテンツでは、当科顧問橘滋國先生の著書である「体の反射のふしぎ学ー足がもつれないのはなぜ?」(講談社 ブルーバックス 1994年)を元に改変・編集したものです。20年以上も前に書かれたものとは思えない、色褪せない躍動感のある素敵な作品となっており、編集委員の高野も一気に読破してしまいました!... >>>

投稿日: 2016年12月10日 活動報告

第2回SPINE lecture(SPINE; Spinal disease Primary approach and Introduction timing to Neurological Experts)開催

昨日12/9にARMEC(安房地域医療センター)にて第2回SPINE lecture(SPINE; Spinal disease Primary approach and Introduction timing to Neurological Experts)を実施しました。このレクチャーはプライマ... >>>

脊椎脊髄の病気について

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