新幹線の中で

私宛に小さな小包が届きました。
中にはJR東海の名前の入ったボールペンと丁寧なお礼状。
すっかり忘れていました。2月15日の続きの話です。

その朝早く起きて鞆の浦を散歩し、昼過ぎに「骨粗しょう症」の市民講演をして、夕方新幹線に乗って東京に戻ってきました。
そしてこれは新幹線の中での出来事でした。
急変されたお客様がいるというので、心肺蘇生のお手伝いをさせていただきました。
その方の安否は気になりますが、名前もわからないので確認はできていません。

ウツタイン大阪プロジェクトの報告では、1998年5月1日から2006年12月31日までに48,000例ほど病院外心停止が発生したとのことです。別の報告によれば、日本では年間約12万人の院外心肺停止が発生しているとのことです。
このような現場に遭遇することもまれなことではなさそうです。現場に居合わせた市民が心肺蘇生を行っていると、患者さんの社会復帰率が高まるとの報告があります。日ごろから準備をしておく必要がありそうですね。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療