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Efficacy analysis of percutaneous pedicle screw fixation combined with percutaneous vertebroplasty in the treatment of osteoporotic vertebral compression fractures with kyphosis

Li et al. Journal of Orthopaedic Surgery and Research (2020)

背景:脊柱後弯症を伴う胸腰椎の骨粗しょう症性圧縮骨折(OVCF)の治療における経皮的椎体形成術(PVP)と組み合わせた経皮的椎弓根スクリュー固定(PPSF)の臨床効果を調査した。

方法:2017年6月より前の166人の患者を遡及的に分析し、患者をA群(PPSF+PVP)とB群(PVP単独)に分けた。手術時間、骨密度、術後臥床時間、椎体高圧縮率、骨セメント漏出率、骨セメント線量を記録した。術前、術後3日、術後6か月、術後12か月、および術後24か月の2つのグループ間の椎骨前縁高さ、Cobb角、VAS、および腰痛機能障害指数(ODI)を比較した。

結果:A群はB群よりも手術時間、術後の臥床時間が長く、その差は統計的に有意であった。2群間の使用した骨セメント量に差はなかった。前縁の高さと2つのグループのコブ角は術後3日で大幅に回復したが、前縁の高さ、およびCobb角は、術後6か月、術後12か月、および術後24か月で統計的に有意差を認めた。術後6か月と12か月のVASおよびODIスコアは、2群間で有意差がみられた。 B群の術後合併症はA群よりもはるかに多く認められた。

結論 :PPSF+PPS群で椎骨の高さの損失は認めず、満足度は良好、合併症の発生率は優位に低かったことからPVPと組み合わせたPPSFが推奨される。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療