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Neurosurgery.2017 May 1;80(5):800-808

2017年、名古屋大学 整形外科からの報告です。70例の胸椎beak-type OPLL に対して、後方除圧+矯正固定術 (dekyphotic fusion)を施行、そのうち4例で術後神経症状が悪化ないしは改善しなかった。この4例は術前より高度な運動麻痺を呈し、prone and spine test 陽性、術前MRIでbeak type OPLLにより高度な脊髄の圧迫を認め、術中エコーでも十分な除圧が認められなかった。
このような症例に対しては、RASPA (resection at an anterior site of the spinal cord from a posterior approach) により後方より骨化巣の直接除圧を勧めている。

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脊椎脊髄外科 久保田 基夫

このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療