TEZUKA2020

チェスの世界チャンピオン ガルリ・カスパロフさんが、IBMのスーパーコンピューター ディープ・ブルーに敗れたのが1997年。
結果は1勝2敗3引き分けでした。
少し前になりますが、ニューヨークで開かれたクリスティー・オークションでは、ある絵画が43万2000ドル(約4800万円)で落札されたというニュースが話題になりました。作品名は「エドモンド・デ・ベラミーの肖像画」、AIシステムの描画アルゴリズムGenerative Adversarial Networks(GAN)によって描かれたものだそうです。
「ブラックジャック」を読んで医学にあこがれた人も多いのではないでしょうか?AI技術と人間の力で、漫画の神様・手塚治虫に挑むプロジェクト 「TEZUKA 2020」が、AI手塚治虫の新作「ぱいどん」の公開がありました。本日(2月27日)発売のモーニングに連載が始まりました。早速コンビニで購入してきました。間違いなく手塚治虫の新作ですね。
そして、AI技術は医学の世界も変えつつあります。
Lancet Digital Helthに掲載された報告(Leu et al, 1, PE271-297, 2019)によると、AIによる画像診断能力はすでに専門医レベルに到達していると報告されています。診断・手術も含めて、10年後には医療の風景は大きく変化していると思います。
10月に幕張で開催予定の学会 (JPSTSS 2020) のメインテーマを、「基礎に帰る、明日を読む  (Back to the Basics, Planning Strategies for Tomorrow)」としました。「明日を読む」では再生医療、ロボット工学とともに、AI/VR技術の講演を予定しています。

このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療