ウグイスの空中戦

昨日の嵐が嘘のよう、良い天気になりました。
非常事態制限下での自粛生活、皆さんはどのように過ごしていますか?
外出を控えていますので、庭でコーヒーを一杯。
こんな時は里山の暮らしも悪くない気がします。

コーヒーを飲んだら、病院に行く予定です。
COVID-19対策チームが頑張っていてくれるおかげで、私たちは(今のところ)手術件数を減らすことなく、通常の業務ができています。
前線で対応されているスタッフたちは本当に大変と思います。
応援と同時に感謝の意を伝えたいと思います。

ちょっとうんちく。
ここ南房総の里山では、早春から夏までウグイスの鳴き声を聴くことができます。
しばらくしたところ、突然激しい鳴き声に。
驚いて声のするほうに目を向けると、2羽のウグイスが空中戦を展開していました。
ウグイスの鳴き声はメスに対しては誘いのことば、他のオスに対してはなわばりの宣言、おそらく別のオスがなわばりに侵入してきたのでしょう。
「ここは俺のなわばりだ」「お前こそ出てゆけ」と、空中でバトルを繰り広げながら、しばしホーホケキョの応酬が続きました。

ウグイスはいわゆるイクメンではありません。
もっぱらなわばりを守るだけ、ツバメやスズメのように夫婦で子育てをすることはありません。
それが悲劇を生むことになるのですが、それは別の機会、ホトトギスのなく頃にお話しさせていただきます。

PS1:
ウグイスのイラストを探すと、ほとんどは梅の花ににメジロの絵が描かれていますね。ウグイスはやぶの中で生活していますので、声は聞こえても見かけることはあまりありません。イラストは「サントリーの愛鳥活動 (https://www.suntory.co.jp/eco/birds)」からです。こちらのほうが本当の姿に近いと思います。

PS2:
先日「今年は暖冬なので、初音も早いかと思っていましたが、昨年と1日違いでした。」と投稿しましたが、鳥類は日照時間の長さにより春を知るようです(周光性)。ウズラではDIO2という遺伝子が周光性を制御しているようですが、日照時間が12時間を超えると脳下垂体のTSHが分泌し、DIO2の発言を促すと書かれていました。(太田航 バイオメカニズム学会誌 35(4)2011))

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このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療