骨盤臓器脱に対するロボット支援手術
ロボット手術とは?
最近、メディアなどにも取り上げられるようになったこともあり、ロボット支援手術という言葉をしばしば耳にするかもしれません。実際に、亀田総合病院ウロギネ科でもロボット支援手術を行っています。
ロボットって聞くと医師の代わりにロボットが手術をするの?などと思われている方もいるかもしれません。このロボット支援手術はそのようなものではありません。通常、腹腔鏡手術は医師が鉗子を持って操作を行います。この医師と手と鉗子の間にロボットを介在させて手術を行うものがロボット手術ということになります。
ロボット手術は何が違うの?
医師の手と鉗子の間にロボットを介在させると医師はロボットに付いている画像を覗くことになります。通常の腹腔鏡が6-8倍の拡大視野であるのに対して、ロボット支援手術では12倍の拡大視野になります。
また腹腔鏡の鉗子は通常37cmあり、わずかに手ブレがあるのですが、ロボット支援手術では手ブレ防止機能が付いているために、手ブレがありません。
ロボット手術と通常の腹腔鏡どちらが良いの?
現在のところロボット支援手術と通常の腹腔鏡手術でどちらが良いとか、悪いというものではありません。患者さんの骨盤臓器脱のタイプ、程度、年齢、手術歴、肥満度などによりどちらの手術が向いているか異なります。例えばあなただったら通常の腹腔鏡の方が良いのでは、とか、あなたはロボット手術の方が向いているという感じになります。自分にどのような手術が向いているかは、腹腔鏡手術とロボット手術の両方を行うウロギネ専門医に相談されてください。