山脇医師が水田溺水後の肺炎症例を論文報告!

亀田総合病院、呼吸器内科の山脇医師が、「Rice-Field Drowning-Associated Pneumonia in which Pseudomonas spp., Aspergillus fumigatus, and Cunninghamella sp. Are Isolated.」を日本内科学会の英文誌であるInternal Medicine(2015年のImpact Factor 0.832)に報告しました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27041173

本論文では、「水田溺水後に肺炎を発症した84歳男性の喀痰培養から、溺水後肺炎によく認めるAspergillus fumigatus以外に、Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas putida, Nocardia niigatensis, Cunninghamella sp.という溺水後肺炎で今まで報告のない病原体を検出した」という内容を述べ、「水田における溺水後の肺炎症例で、多発する空洞影を認めた場合には、免疫能正常者であっても、接合菌の関与も考えるべきである」と、結語しております。

山脇医師は、「初めての論文を書いて感じたことは、論文化という作業は、学会での症例報告とは比べものにならない程の時間と労力がかかるが、それ以上に得られるものがあるということでした。今後も継続的に論文を書いていきたいと思います」と決意を述べました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患