第39回 千葉県感染症治療研究会で、中島医師が発表

平成27年11月19日に千葉で開催された千葉県感染症治療研究会で、中島医師が発表しました。

中島医師は、「重症レジオネラ肺炎後に発症したサイトメガロウイルス(CMV)腸炎の1例」を発表し、次の結論を述べました。

「近年重症患者においてCMV再活性化が報告されており、本症例は多臓器不全を伴う重症例であり、CMV再活性化に関連する因子(敗血症、長期ICU入室など)を多数認めていた。本症例は、CMV腸炎の治癒過程に伴う瘢痕狭窄にて、最終的に人工肛門造設に至った。重症患者に血便や下痢を認めた場合は、CMV腸炎を鑑別に挙げる必要があると考えられた。」と結論しました。

会場からは、「眼や脳など他の臓器に関する異常は認めなかったのか?」と質問があり、中島は「眼を含め他臓器も検索したが、他臓器のCMV感染は認めなかった」と返答しました。


特別講演では、肺MAC症の最近の話題について、刀根山病院 呼吸器内科部長 北田清吾先生がお話しされ、大変勉強になりました。


第39回 千葉県感染症治療研究会 重症レジオネラ肺炎後に発症したサイトメガロウイルス腸炎の1例

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患