野間部長代理が座長にて今年2回目の間質性肺疾患研究会を開催!

11月12日に亀田総合病院Kタワー13Fホライゾンホールで、野間部長代理が座長にて、今年2回目の間質性肺疾患研究会(オフェブ®発売記念講演会)を開催しました。 

今回も、間質性肺炎の領域で、世界的に活躍されている3名の先生を鴨川にお招きしました。講演の内容とポイントを記します。

講演I 公立学校共済組合 近畿中央病院 放射線診断科 部長 上甲剛 先生
「UIP/IPFの画像診断」

「IPF/UIPの画像診断では、蜂巣肺、小葉辺縁性分布が重要である。小葉中心性粒状影は、時に細葉辺縁性分布を呈する。IPF/UIPの最新CT判定基準では、画像診断においては、inconsistent with UIPは消え、undeterminedになる。」


講演II 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学/病理診断科 教授 福岡順也 先生
「肺線維症の病理診断はどこまで可能か」

「UIPでは、病変が不均一に始まり、NSIPでは、均等に始まる。間質性肺炎の診断においては、multi-disciplinary discussion(MDD)を行うことが重要であるが、毎回同じメンバーで行っているとバイアスが入りやすくなる。」


講演III 公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科 主任部長 近藤康博 先生
「特発性肺線維症の治療 UP TO DATE」

「間質性肺炎の診断と管理はDynamicである。PDCAサイクル(Plan Do Check Act)で、診断の精度は高いのか?、経過が診断に合致するか?、治療方針の修正が必要か?、を常に考えていくことが重要である。」


来年度は、症例検討会の形式で、開催する予定です。

(左上 野間 部長代理 : 右上 近藤康博 先生
 左下 上甲剛 先生 : 右下 福岡順也 先生)


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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患