Pfizer oncology symposium lung cancer 2015 in Chibaにて桂田医師が発表

2015年10月23日に行われたPfizer oncology symposium lung cancer 2015 in Chibaで、亀田総合病院、呼吸器内科、桂田雅大医師が発表しました。

桂田医師は、「クリゾチニブ耐性病変に対してアレクチニブが奏効後、再耐性を獲得したALK融合遺伝子肺癌の1例」を報告し、次の結論を述べました。

「クリゾチニブ耐性病変に対してアレクチニブが奏効後、再耐性を獲得したALK融合遺伝子肺癌に対して、クリゾチニブの再投与、殺細胞性薬の併用・変更とあらゆる治療を施行したが、無効であった。次世代ALK阻害薬の開発とともに、耐性遺伝子変異の臨床現場での検査が肺癌の個別治療には必要である。」

会場からは、「癌性髄膜症が発症したときに、クリゾチニブからアレクチニブに変更せずに、クリゾチニブと全脳照射併用を行ったのはなぜか?」と質問がありました。

桂田医師は、「当時はまだアレクチニブ発売直前であったため、アレクチニブを使用することができなかった。また、クリゾチニブと全脳照射併用によりクリゾチニブの脳脊髄液への移行が改善するとの報告もあったため、全脳照射を施行した。」と返答しました。


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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患