第212回 日本呼吸器学会関東地方会 山脇医師 クリプトコックスの1例について症例報告

11月22日、横浜で行われた第212回日本呼吸器学会関東地方会に、当科の山脇、中島が参加してきました。

山脇が「器質化肺炎が疑われ一時陰影が改善したクリプトコックス症の1例」について口頭発表しました。

山脇は、「肺クリプトコッカス症は、多彩な画像所見を呈する。器質化肺炎パターンを呈する場合も、鑑別に上げる必要がある」という結論を述べました。

会場からは、「クリプトコックス抗原は、肺炎において常に調べた方が良いのでしょうか?」という質問がありました。

山脇は、「肺炎で常に出すというわけではなく、画像所見で結節や器質化肺炎パターンを認め、クリプトコックス症が鑑別に挙がる場合に、クリプトコックス抗原を出すべきであると考えます。」と返答しました。

今回の呼吸器学会関東地方会では、他にも、「カエルを生食して発症した寄生虫(マンソン狐虫)膿胸の1例」や、「レジオネラ肺炎で脳梁膨大部病変を伴った1例」など、貴重な症例が多数報告あり、大変勉強になりました!

20141125.jpg

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患