移植カンファレンス

遅くなりましたが、先週の水曜日に月1回行っている移植カンファレンスで、当院の感染症内科の大澤良介先生に、「腎移植患者のワクチン接種」についてお話して頂きました。

基本的なワクチンのお話から、近年肺炎球菌ワクチンはニューモバックス(PPSV23)に加えてプレベナー(PCV13)もあり、これらの接種する順番や、もし不活化ワクチンの接種が間に合わない時に移植後どうすれば良いかなど、細かいお話までして頂き、非常に勉強になりました。
質問がでた、腎移植後にアフリカ旅行したい人には生ワクチンである黄熱病ワクチンを術前に勧めることがありますというお話は非常に面白かったです。
また、Herd immunityという周りの人にワクチンを接種することで医学的な理由でワクチン接種ができない人を間接的に守るという考えは、とても新鮮でした。ワクチン接種はどうしても金銭面の問題はありますが、今後はドナーの方にも勧めてみようと思っています。

非常に勉強になりました。大澤先生ありがとうございました。

このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理