南房総臨床薬学セミナー

本日は、当院で行われた薬剤師が対象の南房総臨床薬学セミナーで前座として糖尿病性腎症についてお話させて頂きました。

近年、糖尿病に対する薬は増えており、糖尿病性腎症に対してもSGLT2阻害薬を含め、効果的な薬がでてきております。一方で、DKD(Diabetic Kidney Disease)という概念ができましたが、治療をするにあたり、我々はより病態を理解する必要があるということと、薬剤が増えたため薬の副作用を知る必要があるということをお話させて頂きました。

糖尿病性腎症の腎生検は、NDRD(Non diabetic renal disease)の合併の有無を知るために行うことが多いですが、個人的にはDKDの病態を理解するためにも行うことも重要であり、腎機能障害が進む前に施行することは腎生検のリスクを考えなければ、良いことだと考えています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理