第8回日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会で発表(看護師・加藤)

2017年5月13〜14日に高松で行われた、第8回日本プライマリ・ケア連合学会・学術大会で、看護室の取り組みについて当院看護師・加藤早里佳がポスター発表しましたので報告します。

演題名「プライマリ・ケア看護学の勉強会が診療所看護師の自信や誇りに与える影響」

内容「プライマリ・ケア看護の領域には、まだ認定看護師としてのキャリアパスがなく、外来看護は対応する幅の広さも影響し看護業務への自信や誇りを感じにくい環境にあると働いていて感じました。当院は多くの研修医を育ててきた家庭医のクリニックですが、看護師が体系的にプライマリ・ケアを学ぶ機会はありませんでした。今回、プライマリ・ケア連合学会から、プライマリ・ケア看護学―基礎編―が出版され、当院でも勉強会を開始することとなりました。勉強会前と半年間の勉強会後のアンケートを比較し、プライマリ・ケア看護師の役割を学び実践していくことで、外来業務への自信や誇りの向上、さらに知識の向上につながることがわかりました。さらに、勉強会をすることで現在の看護の問題点や課題が明確となり、一部課題はすぐに業務改善につながり、医師―看護師間の連携が深まりました。」

会場からは、「自信の変化はどのような時に感じますか?」という質問があり、「プライマリ・ケア看護学の内容が実際に行っていることであり、自分たちの行っている看護が言語化されることで自信につながりました。」と返答しました。

初めて学会に参加でき、看護師教育に興味のある方々とお話できたことや、他診療所の研修制度などを学ぶことができ、プライマリ・ケア看護を実践していくことの大切さを再認識しました。今後も、地域医療を担う看護師の育成と看護の統一化・質の向上を目指し勉強会を継続し、勉強会の在り方やそこから開始した業務改善について発信していきたいです。

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学