家族サポートのない産後うつ病に対し、地域リソースを活用し支援した症例

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多職種連携

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産後うつ病、専門職連携(IPW: Interprofessional work)

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○本日は記念すべき当院初のレジデントデイに行われたポートフォリオ勉強会で、後期研修医3年目による発表でした。
産後うつ病(DSM-5:出産前後のうつ病)は出産を経験する女性が産前産後にきたす気分変調のことで、有病率は10%以上と言われています。その後の母子関係や育児能力、家族ダイナミクスに影響することから、エジンバラ産後うつ質問票(EPDS: Edinburgh Postnatal Depression Scale)による早期発見・早期介入が重要です。
今回は、実家サポートを得られず産後まもなく重度のうつ病となった初産婦に、担当医(発表者)がうつ病の治療を行いながら、各関連機関の医師や助産師、保健師、ソーシャルワーカー等と連携をとり支援体制を確保した経験を共有してくれました。
主治医・家庭医としてACCCAの側面から議論し、IPWを実践する際の工夫や取り組みについて皆で意見を交わし、深い学びを得る会となりました。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学