もやもや

エントリー項目:

プロフェッショナリズム

Key word:

BPS、プロフェッショナリズム、CanMEDS Diagram、ハイダーの認知的均衡理論

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○アルコール性末梢性神経障害、栄養欠乏性視神経症の診断の40歳代男性(両親と在住)でADL杖歩行、リハビリ目的に当院紹介。 
具体的には車の運転をすることで仕事場に通勤。しかし、実際には認知判断は可能だが、足の反応が鈍く、車の運転は許容しがたい状況。個人の利益、公益を優先するか葛藤があった。
車に乗らないと生活、仕事ができないけれど責任とれるの?


★もやっとするポイント 1.運転を許容してしまっている?  2.揚げ足をとられること
BPSとプロフェッショナリズムを用いて対応した。
CanMEDS Diagram、HealerとProfessional のどちらの立場をとるべきか
参考として道路交通法第103条 
 届け出をしても守秘義務違反にはならない。(通報しなくても責任は追及されない)。
 医師の指導に反して運転し、事故を起こした場合には厳罰傾向となる。

運転することに対しては「私からはOKとは言えないけれど・・・」との応対になるのかな・・・。
どちらをとるの?抗ヒスタミン剤やバレニクリンを内服していることが分かっているが、車の運転は?
など。患者に寄り添ったHealerの立場が近いのでしょうか・
患者とは対立構造を作らないように ハイダーの認知的均衡理論も参考になりました。

車の運転については結論がでず、みんなもやもやとしました。
スライド上、BPSを図式化して非常に理解しやすく、共有できる内容でした。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学