ピンチをチャンスに変える

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家族志向のケア

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○今日は安房地域医療センターでのポートフォリオ発表会です。後期研修2年目の先生が、初期研修の頃から外来で関わっている方の家族の危機に際し、家庭医としてサポートすることができたという経験を発表してくれました。亀田ファミリークリニックでの継続外来と安房地域医療センターでの病棟管理の両方をやっていたことから、外来で診ていた女性の背景を知っており、その夫が脳梗塞で入院した際にも病棟担当医として、家族全体をシステムで捉えスムーズに調整を行うことができました。
背景理論として、家族システム理論、決定サブシステム、機能のあいまいな喪失、親化された子供、家族の危機、家族レジリエンスなどが用いられました。
ディスカッションではファミリークリニックのメンバーだけでなく、安房地域医療センターの指導医や研修医からも様々な視点での意見が出てきました。

今日の院長のお言葉「システムは切り離して考えることはできない。だからこそ包括的に診られる能力が重要であり、そのためには幅広い診療能力が必要である」

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学