ともに学ぶ

エントリー項目

教育

Key word

成人学習理論、メンタリング、教育の評価

◯今回のポートフォリオは当院での専攻医による初期研修医に対する教育についてでした。当院では、年間多くの初期研修医などの短期研修生の出入りがあります。研修期間中は専攻医が「メンター」として関わることになります。発表者の先生はこうした教育機会を重ねることで、目標を設定し、それらを達成するための方略を考えるだけではなく、評価方法や振り返りにも重点を置いていく必要があることに気がついたそうです。最後は「教育とは、学びを通して紡がれる、二人がともに歩む関係性・プロセスである」という熱い言葉で締めくくられました。

ディスカッションでは、各々がメンターになった時に心掛けていることや自分と相性の悪い研修生(Difficult Teaching Encounter)への対応の仕方などが共有されました。

最後は、院長から「家庭医の専門医取得に教育が必須能力となっている理由はなぜだろうか?」という問いかけがありました。根本的な質問ですが、言語化しようとすると難しいものです。院長は度々ポートフォリオの最後に、こうした質問を皆に投げかけますが、何気なく見過ごしてきた事を立ち止まって考え直す良い機会になっています。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学