帰心矢の如し

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Longitudinality

キーワード

Longitudinality・意思決定・終末期・患者中心の医療


今回のポートフォリオ発表会は、Sr2の篠崎先生からで、方針決定をする上で患者さんと寄り添って一緒に考え方針決定をした症例でした。

症例はADLFULLの膀胱癌の高齢者。膀胱癌と診断されOPE。その後、抗癌剤も検討されたが望まず。尿管浸潤による尿管閉塞も伴い、腎瘻も検討されたが、共に話し合い一緒に「しない」という方針となった。それに伴い、医師自身も間主観性を意識し、不条理に耐えながら方針を患者さんと一緒に決め、最期を共に過ごした。考察では、関係性・情報・マネジメントの継続性を実現した背景などに触れられた。

ディスカッションでは、日々の診療での関りで患者医師関係が徐々に変化し、初診時は医師患者関係に勾配がある状況が、少しずつ同じ目線になってきたという、関係性の継続性について、理由や背景、よかった点や関係性に踏み込みすぎる危険性などを議題に盛り上がった。

岡田Dr:Longitudinalityを成立させるためには、双方向性で意図的な関係性がとても重要。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学