思春期と青春

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思春期のケア


本日は手銭先生の8回目(最後!!)のポートフォリオでした。

特に既往などのない小6女子が頭痛嘔気を主訴に受診しました。当初は一次性頭痛として対応しましたが、その後めまいやたちくらみなどもあり、起立性調節障害を疑い精査を実施したところINOHの診断となった症例です。学校での友達関係をはじめ、家族背景、その他の社会生活歴、うつのスクリーニングまで実施し、心理・社会的な面まで評価を行い薬物療法、生活指導を行うことで症状の改善に取り組んでいったという経過でした。その後、思春期前期の特徴について学んだ点を踏まえつつ、友人関係の重要性についても考察を深めていただいた発表でした。

質疑応答ではスクールカースト、家族ライフサイクル、友人関係にどこまで医療者が介入するのかなどの議論がでました。思春期診療として患者中心性を踏まえつつ、治療のゴールをどこに設定していくのかといった点の重要性を改めて考えさせられました。

手銭先生お疲れさまでした!!

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学