言葉を話せない子供の苦難

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家族志向のケア

キーワード

家族志向 発達障害 自閉症スペクトラム 自己決定支援 Decision Capacity

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2021年初めてのポートフォリオ発表会は東京城東病院から1年間の研修中である飯塚先生でした。言語発達遅滞、自閉症スペクトラム疑いの3歳男児の事例で、母や祖母など家族との関わりを持ちながら、子供の癇癪をよくするために家族志向の枠組みを用いながら取り組んだ事例でした。
子供の進学先や遠方の父親、母の悩みに向き合い、先生自身も頭を悩ませながら向き合い、子供の癇癪を落ち着けるように向けたり、母の悩みを軽減しました。
Discussionでは、母の意思決定能力や自己決定支援をすることが適切なケースなのか、ヘルスエキスパート、専門医紹介のタイミング、活用できそうな地域リソースが話題に上がりました。
家族志向のプライマリケアの本では、両親が行き詰まった時:子供の行動問題に対する援助、慢性疾患への挑戦、向き合っていく家族と家族への援助あたりが参考になる章と考えられました。
今後、家庭医として家族志向のプライマリケアに取り組んでいく中で、このような難解な症例と向き合いながら取り組み成長を続けている飯塚先生の今後が期待される有意義な発表でした。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学