瀬口先生 6月ローテの振り返り

亀田総合病院内科プログラム初期研修医2年の瀬口京介先生が1ヶ月間ローテしてくれました。
瀬口先生は非常にアンテナが高く、家庭医療、感染症、公衆衛生、臨床研究など様々なことに興味を持って全力で研修に取り組んでいました。特に、外来では専攻医も顔負けなほどにPCCMや行動変容の理論を取り入れた外来を行い、先輩達に良い刺激を与えてくれました。

最終発表は、瀬口先生が色々なことに興味を持つようになった経緯や、今回のローテで特に力を入れて学んだ社会的処方についての発表でした。

医学部時代にインド、イギリス、アメリカなど様々な国に渡り、色々な形の医療、健康を支える医学以外の要素、多様な医師のキャリアがあることを学んだことが、現在の視野の広さにつながっているようでした。
社会的処方については、社会的つながりが健康アウトカムを改善することを示した文献を紹介し、今回院外研修で訪問した妙福寺の取り組みを踏まえて、日本版のSocial capitalのあり方について考察してくれました。
発表後もポートフォリオのごとく質問・コメントが飛び交いました。岩間先生からは、「家庭医にもマクロ家庭医とミクロ家庭医という考え方があり、社会的処方は地域に根ざし地域リソースを熟知していることでできるミクロ家庭医の能力かもしれない」というコメントがあり、一層考察が深まりました。

興味が幅広い分、進路選択に悩んでいる様子ですが、瀬口先生ならマクロでもミクロでも、あらゆるフィールドで大活躍できると思います。これからも頑張ってください!

post274.jpg

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学