亀田ファミリークリニック館山／亀田メディカルセンター家庭医診療科

2019年度最後の1か月のJr.ローテーターは、亀田総合病院初期研修医2年目の福本 亜美先生でした。4月から血液内科医として新たな一歩を踏み出す福本先生の、KFCTでの1か月間は自己分析の1か月だったと振り返られていました。

ご家族を在宅で看られていた経験から在宅診療を見たいと地域ローテでKFCTを選択され、また学生実習で訪問した診療所での経験から「看取りを支える人間になりたい」と思っていた自分をローテ中に思い出したそうです。訪問診療同行では、患者のcaregiverへのエンパワメントの重要性を感じたと振り返っており、その着眼点はまさに家庭医そのものでした。また、研修全体を通じて学校を例にあげながら、医療は単に疾患を治すことだけではなく、生きがい、家族、生活、趣味、暮らし、仕事など、人生のもろもろを支えていくことなのだと実感されていました。その中で、疾患だけではなく人に興味を持つようになったとのことでした。メンター以上に家庭医のセンスが光る福本先生でした。

我々は日々、一人でも多く家庭医が増えればいいなと考えておりますが、福本先生のような家庭医の存在や考え方を理解される臓器専門の先生方も増えてほしいなと今回改めて感じました。今後血液内科医として歩を進められる中で、ぜひこの1か月間のたくさんの学びを少しでも生かしていただければと思います。福本先生、1か月おつかれさまでした。今後とも安房地域でお世話になります！

文責：渡部　健