地域包括センター・介護事業所とACP合同勉強会

アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning 以下ACP)について、包括支援センター・介護事業所の介護支援専門員を対象とした合同勉強会を行いました。

ACPとは、「もしも私たちが死ぬのだとしたら、死が近いのなら、という『もしも』を具体的に考え、普段から話し合うという試み」のことです。

前半は当院医師よりACPの講義と、実際の症例を交えて全体でディスカッションを行いました。後半は普段はどのようにして現場でACPの場を作るか、話題にするかについてスモールグループでディスカッションしました。

ディスカッションの一つに、ACPを行うタイミングについて話がでました。退院や入院などの機会、障害や症状が一段階進んだ時点で話をするという意見がある一方で、普段からなんでも話せる雰囲気を作り、機会を待つという意見がありました。

また、実践の経験から「意思決定の場面ではプロセスを重要視する風潮が出てきたのは良いことであるが、プロセスが形骸化してもいけない。プロセスを踏み、関係者がそれらを共有することで、深いところでの本人理解につながる必要がある」との意見もありました。

活発な意見交換の場となりました。当院としても包括支援センターや介護事業所の方々の意見を聞くことができる貴重な場となりました。

職種の壁を超え、地域で終末期医療に取り組むことができたらと思います。

参考:
館山市ケアマネージャー連絡協議会 ブログ
上記ブログでも取り上げていただきました。

文責:宮本

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学