稲垣先生 7月ローテの振り返り

My family medicine rotation

亀田総合病院の初期研修医2年内科コースの稲垣陽子先生が7月の1ヶ月間、研修にきてくださいました。
大学時代にフィリピンでボランティアを行い、貧困のため恵まれない子どもたちを目の当たりにしました。数年後に訪れても環境の変化はなく、仕組みづくりから変えていかなくては、という思いに駆られました。医師としての目標は国際保健に取り組むこと。7月は目標に向かった進路を決め始めていた時期でした。

KFCTでは臨床を行いながら地域とのつながりを体感すること、家庭医療の視点を得て発展途上国の診療のヒントになればという目標で臨みました。
外来診療、community medicineや健康教室への参加、小児・成人のリハビリ見学、栄養指導やフットケアの見学など彼女独自の1ヶ月になりました。
外来指導で医療のscienceな部分だけではなくartの部分に触れられたこと、コミュニティを変えていく着眼点はどこにあるのかなどが得られました。日本での家庭医も国際保健も持続可能な地域健康を創ることだと感じ、日本の医療現場で初めてやりたいことに出会えた感覚でした。

柔らかく落ち着いた雰囲気で周囲とすぐに打ち解けられる稲垣先生。医師としての大きな夢に私達も刺激をうけた1ヶ月でした。KFCTでの経験が彼女の中でいつか活きるときが来るといいなと願いますし、またこのように親和性のある先生にもっとKFCTを知ってもらえたら、と思う私達なのでした。

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学