小川先生 6月ローテの振り返り

2月は初期研修医2年目の小川尋海先生が当院をローテーションしてくださいました。定期外来・当日受診の外来診療、糖尿病をはじめとする慢性疾患のマネジメント、発達障害の児や親とのかかわり、介護認定審査会の仕組み、地域の開業医見学など、昨年度のローテーションよりも幅広く学びました。

研修発表は「小川家の人々」と題し、自身の家族の健康状態や、家族に対し小川先生がしている介入を紹介してくださいました。ディスカッションとして「医局員が家族に対しどのような介入をしているか」があがりました。家族の既往や薬剤等を一覧にまとめ、受診の際に持参するよう促しているケース、少し遠い親戚の健康診断まで含めてチェックしているケース、別段とりたてて介入をしていないケースなどそれぞれでした。加えて、医療者として家族を看取るような場面を迎えた際、医師としての立場で看取りたいか、それとも家族としての立場で看取りたいかといった議論もなされました。臨床家自身の家族とのかかわりについては様々議論1), 2)がなされており、家庭医療の中でもトピックのひとつです。折に触れて、共に働く家庭医どうしでも意見を交換しあうことが重要と感じました。

1)『家族志向のプライマリケア』第26章
2) Ann Intern Med. 2012;156(1_Part_2):73-104.

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学