総合内科 福島先生の1日見学

先日、当院総合内科福島先生に1日見学していただきました。
入院中の担当した患者さんが退院後在宅での生活を目の当たりにできるのは大きな学びだったようです。
カンファレンスの内容も含めて学びを深めていただきました。

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私が今回訪問診療に同行させていただき、感じたことは以下の3点です。
1点目は、病院と自宅のセッティングの違いで必要なこと、重要視するものが違うことです。病院の空調と本人様が住んでいる環境の変化、夜間入眠に対する重要性の違いに気づきました。特に、病院と違い家族の方が本人を細かくみている分、少しの変化でも不安を感じることが多いかもしれないと思いました。
2点目は、訪問している看護師さんと医師が診ている部分/側面の違いです。「患者さまの家族が泣いてしまった」という話をした際に、看護師さんから「介護がつらくて泣いているのでは」という意見が出ました。すぐにその意見が出るということは、訪問して家族が泣いてしまったというケースでは家族が辛くて泣いてしまうことが多いと推察しました。もしかしたら、訪問医師ではなく看護師の方がそういう意見を受け止める機会が多いかもしれま せん。自分にとって良い方の文脈だけ読むのではなく、悪い方も考えなければならないと感 じました。
今回、急性期から自宅に行くまでに濃厚に関わってきた方の訪問に行くことができて良かったです。家族の介護力、胃瘻の造設の有無など悩むことが多かった方でもありました。 少なくとも、患者さま本人の希望に少しでも沿うことができて良かったです。家族の負担は大きいかもしれませんし、施設利用も難しくなっており今後の在宅の継続は不安があります。しかし、一度このように自宅に帰れたことは、家族のいい思い出になってくれるといいなと強く感じました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
在宅診療科 部長 大川 薫

【専門分野】
家庭医療学 在宅医療