他科レクチャー 在宅でのリウマチ診療について
当院在宅診療科非常勤Dr.で他院にてリウマチ科で勤務されている宮田Dr.によるレクチャーがありました。
今回は、在宅診療において知っておくと良いリウマチの管理について、というテーマでした。在宅でリウマチ患者が痛いと言ったら...?引継ぎ時のリウマチ処方をどうしたらいい?長期罹患リウマチ患者との向き合い方など数々の疑問に応えてくれるとてもわかりやすいレクチャーでした。
聴きたいレクチャーが何でも聴けるのも亀田在宅の魅力です^^
以下話題になったポイントを抜粋します。
- 一般外来で専門医に紹介したい目安として、MCP/MTP関節のSqueeze test陽性、3カ所以上の関節腫脹、30分以上の朝のこわばりは指標になる。
- 合併症として、長期罹患患者では間質性肺炎との闘いになることがある。免疫抑制下で感染症に注意。
- 専門外来のリウマチ治療は「苦痛の緩和」「関節破壊の進行阻止」「生命予後の改善」の3本柱を意識しているが、患者背景によってその比重は変わる。
- DMARDsの目的を理解し鎮痛薬を組み合わせる。
- MTXのリスクを理解して在宅患者では漸減も検討。一方、以前から内服しているサラゾスルファピリジンなどの従来型DMARDsは比較的副作用が少なく使用できる。
- リウマチ長期罹患(在宅)患者への対応7ヶ条。 1.滑膜炎とADLの評価 2.RA以外の原因はないのか 3.関節注射など出来るだけ局所での対応を検討する 4.合併症の評価と治療 5.ステロイド・NSAIDsの長期使用を避ける 6.適切なリハビリテーション 7.一般的な在宅診療を大事にする
- 今後の課題:関節注射の打ち方講座
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このサイトの監修者
亀田総合病院
在宅診療科 部長 大川 薫
【専門分野】
家庭医療学 在宅医療