回腸導管の尿管狭窄症の修復術

ロボット補助下膀胱全摘除術+回腸導管後の尿管狭窄の修復術でした。ロボットで手術した施設はもちろん、その親元の大学病院でも修復手術ができないとのことでした。
腹腔鏡で修復するのですが、癒着がとにかく大変。皆、この大変な事を知っているので、手を出したくないのはよくよく分かりますよ!
ただですよ、回腸導管造設したらうまい施設でも10%は狭窄はあるはずです。尿管ステントを交換で上手くいけば良いですが、感染を繰り返したり、ステントが頻回に閉塞するなど多いはずです!腎瘻などになれば、尿路の管理は2箇所です。
自分ならたまったもんじゃないと思ってます。
今は修復手術に手が出ないと思っていらっしゃる泌尿器科医の皆さん!是非一緒に勉強しましょう!
基礎技術はもちろんいりますし、手術が始まるまで曖昧な世界、クリエイティブな手術アレンジメントなど達成感は定型手術では味わえません。
自身の施設で難しそうでしたら、亀田総合病院で先生の患者さんの手術を一緒にオペに入って頂いても良いです。治った患者さんの笑顔は最高ですし、上手くいった後の心の高揚感、充実感はなにものにも変えれません。
変われるのは先生の心次第!
今年は修復術に真剣取り組みたい先生といっぱい話したいな。

このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術