あなたは引く?引かない?

心の在り方

2022年10月より大阪医科薬科大学から矢野先生が赴任し、今月で1年間の研修期間修了となります。当直や当番日の時にはとにかく「引く力」があり、1日に数件、珍しい泌尿器科疾患の救急疾患の手術や対応をすることが多かった先生です。当直中や当番日に「できれば平穏に」過ごしたいと思います。働き方改革で医師の就労時間など改善が進むことも期待されますが、一方で「経験」をいかに重ねるかと言う、相反する事象をどう捉えていくのか難しい問題です。亀田総合病院泌尿器科では若手医師が増え、仕事とプライベートの時間を確保しやすい環境になったと思います。(もうちょっと仕事が増えてもいいかもと感じることもありますが・・・)
臨床現場は経験と知識、そして体力が必要です。若い時に経験したことは本当に生き続けます。引いたことを「ラッキー」と思える心のあり方が自然に出てくると、未来が明るくなるような気がします。仕事がなく、自分の好きな時間が過ごせて「楽」した時間は、損をしたと思うくらいの心意気があると頼もしいです。当直明けに「僕、めちゃめちゃ引くんですよ!」と笑顔で話す矢野先生の姿はほんと頼もしい!
本日、矢野先生から、HoLEPを沢山経験でき、関西でもHoLEPを広めたいと話してくれました。出血もなく、術後カテーテル内のきれいな尿が流れると、良い手術ができたと思いますし、手術後外来で、「ドーと尿が出るようになった」の一言が何よりも励みになるとの事です。
本日は、1年間の成長を嬉しく思える1日になりました。


矢野先生、亀田総合病院での最後のHoLEP




K棟6階、ラウンジから

このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術