沖縄県立中部病院 泌尿器科

前日より沖縄入りし、月曜日朝からの「腹腔鏡下前立腺全摘除術」のサポートで参りました。深貝隆太郎医師の執刀で「尿漏れがない腹腔鏡下前立腺全摘除術」でした。術中に尿が漏れないとなぜわかるのか、後日説明したいと思います。

現在、沖縄県立中部病院泌尿器科は島袋部長と、深貝医師の2人体制で運営されています。沖縄県の泌尿器科医数はかなり少なく、どの病院でも苦労されています。沖縄県立中部病院ではすべての泌尿器科疾患に対応され、外来、入院、救急対応と軽快にこなされています。この日も手術中に、救命救急センターから膀胱出血のため緊急手術となった患者さんの対応を的確に電話対応されていました。
適切な指示のあと、島袋部長が率先して救急対応に当たられていました。初期研修医のローテンションがあるものの献身的な医療サービスを提供されている姿には頭が下がります。深貝医師(亀田総合病院後期研修プログラム)への教育もしっかりとサポートしていただき、沖縄県立中部病院に行くたびに大きく成長している姿に胸が熱くなります。本人からも島袋部長のことを本当に信頼できる部長で、こちらに来て良かったと話してくれています。一緒に働いているスタッフや初期研修医からの深貝医師への信頼も厚く、できるだけ沖縄に残ってほしいと嘆願されていました。

沖縄の風土、病院の規模、職員の数やスタッフの数、協力体制などなど手術技術ばかりでなく、部長の人柄にも後押しされ、吸収できることが多いのだと思いました。私も静岡済生会時代は2人で切り盛りした時代があり、大変だったですが、とても充実した時間だったことを思い出します。東京近郊では泌尿器科医も増えていますが、沖縄県は泌尿器科医がとても少なく心配になります。良い上司にめぐり合うことは人生の宝になります。
できる限りのサポートができればと感じています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術