Thammasat University Hospital in Thailand

Meet the Experts in MIS Urology TU (1st)

2022/9/15はThammasat University初の腹腔鏡下仙骨腟固定術(Laparoscopicsacrocolpopexy:LSC)のハンズオントレーニングを行いました。
尿路再建や女性泌尿器科を専門とされるValeerat Swatesutipun先生が担当されました。手術前に子宮を全摘しない理由について説明しました。子宮動脈を切断し腟を切って子宮を取ると腟への血流が悪くなりメッシュ露出や腟粘膜の萎縮などの可能性があります。今後GSMなどの合併症が増える可能性について説明しました。 手術は3時間半に調整しました。術後は手術室で膀胱留置カテーテルを抜去しERASプロトコールにて早期離床、早期退院につなげていることをお話しすると、「それは患者さんにとって良いこと!」とすんなり手術室で膀胱留置カテーテルを抜去。なかなか従来の方法を変えたがらない日本の風習との違い、感心しました。

2022/9/16はタイの若手医師が集まり熱気に包まれた内容の濃いMeetingとなりました。安倍の担当は腹腔鏡下前立腺全摘除術の尿失禁や勃起機能の温存方法についてLectureしました。また、腹腔鏡下で難しい運針技術の基本動作など説明しました。現在、越智医師がタイ留学中でもあり、腹腔鏡下の部分切除術について、ソフト凝固についてLectureしました。タイのエキスパートの先生方のLectureもあり、発展途上国という印象は全く受けず、逆に学びが多い内容で感激しました。たくさんの質問あるいはディスカッションが飛び交い本当に盛り上がりました。

Dollacha Vanichakarn先生が2018年に当院の腹腔鏡下手術を勉強されたことが縁でこのような会に繋がりました。現在同大学の悪性腫瘍手術のトップとして活躍されています。本当に感慨深く思います。これからも「縁」を大切に励みたいと思うこの頃です。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術