土曜日の手術運営

亀田総合病院 泌尿器科では月一回第3土曜日に手術日を設けています。週日だけでは手術が入りきらないことや土日を利用した入院治療を希望される方に配慮しました。患者さんも金曜日や土曜日入院患者数は少なく、入院前のコロナ感染症チェックや入院手続きもスムースに行えるなどメリットは大きい感じがします。
ほぼ泌尿器科だけの手術ですが、たくさんの手術室を自由に使用でき、効率よくテキパキと仕事ができます。この日は他科で2件緊急手術が行われていました。
「LSCは2泊3日」「膀胱水圧拡張1泊2日」「経会陰式前立腺生検1泊2日」など短期入院もメリットとなります。
9月第3週目の土曜日はLSC2件、HoLEP1件、腎瘻造設1件、尿管ステン挿入1件、経会陰式前立腺生検1件、膀胱水圧拡張術2件でした。
LSCは子宮頸部延長を伴った子宮脱で、子宮頸部筋層を温存した子宮全摘を併用しました。
もう一例は手術歴(直腸瘤、子宮筋腫)がある骨盤臓器脱(膀胱瘤)の症例でした。手術後、「尿道のカテーテルを入れることなく」、「2泊3日」で退院されています。ERASの効果です。
HoLEPは80+α歳でしたが、膀胱壁の変形がありよく我慢されていたと思います。お元気で72gの核出でした。尿道カテーテルは2日目に抜去しています。手術後のカテーテルが20frと細めのためか、想像していたより痛くないとの事でした。
経会陰式前立腺生検は午前中入院で、午後から施行しています。腰椎麻酔でしっかりと痛みのコントロールを行い定型14箇所とエコーガイド下のターゲット生検を施行しました。翌日退院です。

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腹腔鏡手術

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内視鏡手術

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それぞれの専門スタッフが集まり効率よく仕事を進めます。

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若手の真剣な眼差し

このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術