『泌尿器科手術 最前線』 神戸大学 泌尿器科教授 藤澤 正人先生をお迎えして

藤澤 正人先生はロボット支援腎部分切除の国内のトップランナーです。泌尿器科学会の理事長を勤められ、大変なご多忙なスケジュールの中、本日は、当院へお越し頂きました。

まず、当科石井雅子医師から『去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する薬物治療の治療実績』を会の前半でプレゼンテーション。

続いて、腎癌の埋没型、腎門部、腫瘍経が大きいものまで、綺麗な手術とその治療成績をプレゼンテーションして頂きました。腎部分切除は4cm以下の小さな、比較的取りやすい腫瘍に以前は限られていましたが、7cmを超える大きな腫瘍や、腫瘍が切除しにくい腎門部の腫瘍も大きな合併症がなく切除できるようになっています。このような症例動画での解説は実臨床の糧となりました。

また、悪性疾患ばかりでなく、良性疾患の診断・治療(腎移植、感染症、男性不妊症など)そして研究にも幅広く力を注がれておられ、患者さんを基本に臨床を大事にされてきたお姿には一同身が引き締まりました。手術技術の修練には、無給で院外の病院に進んでいかれ、寝る間も惜しんで手術技術の研鑽を積まれた事などをお聞きし、まだまだウロマスターへの道は続きます。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術