『膀胱腟瘻根治術』 四谷メディカルキューブ 嘉村 康邦先生をお迎えして

本日は膀胱腟瘻根治術では第一人者、嘉村康邦先生に来鴨頂き、膀胱腟瘻の手術を行って頂きました。症例は85歳女性、子宮癌、放射線治療などの影響で膀胱腟瘻となり、真性尿失禁状態。Martius flapを用いた修復術を行って頂きました。難しい症例で、嘉村先生の引き出しの深さ、手術技術は大変勉強になりました。膀胱腟瘻は手術、放射線などの治療が原因で起こる医原性の疾患であることが本邦ではほとんど。通常、癌治療が主流となるため、泌尿器科医、婦人科医の多くが目を背けがちな疾患となります。治療方法も経腟、経腹など瘻孔の状態などを確認し選択されます。2例目は診断、治療方針を検討して頂きました。80歳女性、子宮癌、直腸癌、放射線療法後、その後も手術歴として癒着性イレウスおよび直腸穿孔の既往があります。巨大な瘻孔で、尿管口も確認が難しく、経腹と経腟でMartius flapを用い、場合によっては、尿管膀胱新吻合も検討されます。嘉村先生ありがとうございました!

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術