「Dr.Moody round conferrence.」 vol.4

2017年の始まりはDr.Moody round conference.
鴨川は晴天で海は穏やか。エメラルドグリーンの海面が広がります。初round記念に記念撮影。

本日一番の議題は、浸潤性膀胱ガンで腹腔鏡手術を他県から受けに来られたケースについてのディスカッション。症例は、70台後半女性、宗教的理由により輸血は受け入れられないため当院へ。
当科の術前カンファレンスで高齢、宗教上の理由など、手術侵襲を極力避けるために腹腔鏡手術を選択し、リンパ郭清は主病変の左側に限り、尿路変更を回腸導管としました。出血量を減らす事、手術時間を短くする事で術中、術後の合併症を最小限に抑える方針となりました。手術時間を5時間24分、出血量20mlで行う事ができ、術後は翌日より理学療法士による歩行開始、早期の食事開始により術後トラブルは無く患者さんは喜んでおられます。
Dr.Moodyの母国アメリカでも同様の問題はあるとの事です。
万が一の際は、先生方はどう対処されるでしょうか?
多くの施設は、患者さんが輸血を拒否されるのであれば、手術は不可能と対応されると思います。 当科の方針は、一般の方同様に施行していますが、万が一の時は?難しい問題です。答えは医師として心の軸がその時どう判断するか。

Moody先生、本年も泌尿器科チームを宜しくお願い申し上げます!

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術