2016年12月3日 東京泌尿器科研修協議会が開催されました

2016年12月3日、鴨川はすじ雲栄える快晴、海は穏やかで、秋の心地よい1日となりました。

東京泌尿器研修協議会は、亀田総合病院、国保旭中央病院、国立癌センター中央病院、癌研有明病院、JHCO新宿メディカルセンター、聖路加国際病院の後期研修医の学びの場として長い歴史があります。
若手のプレゼンテーション、指導医の講義、疾患別の相談カンファレンスなど臨床に直結したものばかりです。
今回は、東京から2時間という距離も影響あり参加メンバーが半分くらいでした。

当院より後腹膜に発生した髄外造血についてプレゼンテーション、診断の根拠、確定診断、今後の治療方針などについて意見が出されました。
脾臓摘出後という臨床的背景から鑑別診断にあがったことや悪性後腹膜腫瘍なら針生検を行うことに対してどうかなどに話題は広がりました。対側に同様の後腹膜病変があり、悪性腫瘍ならば播種している状態と考え、どちらにしても針生検は妥当であろうと言うことでした。
また、聖路加よりEpithelioid AMLについて、虎ノ門よりPSA高値・前立腺多発結節症例、大動静脈、総腸骨血管を巻き込んだ神経鞘腫の手術レクチャーなど興味深い症例ばかりでした。
その後、今回はfTULについて八戸平和病院より三浦浩康先生をお招きし、Hands-on-trainingが行われました。立ち方、画面の置き方、ゼロポジションからの軸のとらえ方などから、難しいドリルまで順番にテンポ良く指導頂きました。この様なハンズオントレーニングをしっかりとドリル化し、初心者に良いイメージとスタートラインを確実に上げるトレーニングコースを立ち上げられた事には、技術ばかりでなく、モチベーションが高められました。
その後、望年会として皆で会食し、とても有意義な一日となりました。

東京泌尿器科研修協議会は、患者サイドに立った臨床の見聞を広める素晴らしい会です。
皆様お待ちしております。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術