第一回 腎移植勉強会

キックオフミーティングの後開かれた、2週間に一度の院内腎移植勉強会が開催されました。腎臓内科 望月部長司会のもと30名ほどを想定していた会場には100名を超え、会場は熱気で包まれました。 『Always Say Yes!』の精神がスタッフに根付き、良いスタートを迎えています。

越智 敦彦より、腎移植について南房総地域での腎移植の現状、腎臓の働き、腎移植の手順、対象症例などの基礎知識について講義を行いました。 対象症例については、親族が対象となることや、移植前にはコーディネーターと対象者とのオリエンテーションをしっかりと行う事が必要です。

透析前腎移植(先行的腎移植)は、移植腎生着率、生存率などが良好であること。透析前は動脈硬化が少なく血管縫合に有利となることなど様々な利点があります。血液透析の時間的(通院、透析時間)、経済的問題、食事の問題も解消されます。

参加者からの質問では、倫理的な問題(臓器売買など)、ドナーの年齢制限、腹膜透析カテーテルの抜去時期、シャントの閉鎖などなど有意義な勉強会となりました。

11月より腎移植外来を開始し、徐々に腎移植体制が整ってきていることを感じます。

161108img3.jpg161108img4.jpg161108img5.jpg

このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術