第91回日本感染症学会総会で発表! その3

2017年4月6日〜8日の期間に東京で行われた、第91回日本感染症学会総会・学術集会で、主任部長青島、部長代理中島、田中、城下が発表しました。青島は、口演:呼吸器感染症1の座長を務めました。

本稿ではその3として、根本医師の発表について報告します。

根本は「当院におけるCorynebacterium肺炎の臨床的検討:単施設後ろ向き観察研究」を発表し、「当院で過去3年間に認められた画像上comfirmedな肺炎症例の内、Corynebacterium属が単独もしくは優位に検出された17例の検討を行った。結論としてはCorynebacterium肺炎の罹患者は宿主因子として、高齢、男性、PS低下、30日以内の抗菌薬投与歴、HAP、や免疫不全の要素が目立ち、30日死亡は47%と高値であった」という内容を述べました。

会場からは、「市中発症肺炎のCorynebacterium肺炎に対してはどのように治療すればよいか」という質問があり、根本は、「市中発症ではペニシリン耐性菌は検出されず、過去の報告も同様のものであるため通常のβラクタム薬で治療できることが予想される」と返答しました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患