勉強や技術力の向上はブレークスルーが起こるまで継続しよう

テーマ:勉強法,臨床研究
対象:初期研修医,後期研修医,若手医師

臨床経験や勉強など量を積み重ねていると、どこかでのタイミングで必ずブレークスルーが起きて、一気に臨床能力が向上する瞬間が来ます。 これは臨床研究でも同じで、学会発表や論文執筆を繰り返していると、ブレークスルーする瞬間が来ます。 例えば、臨床医学論文で、きれいなイントロダクションが書けるようになるのは、私の経験的には、医学論文を5本書いた瞬間に来ます。私自身も、私が指導してきた若手医師も、5本を超えたくらいからイントロダクションがスムーズに書けるようになってきました。 なので、まずは医学論文はまず5本書くことを目標にしましょう(ケースレポートも含めて良いです)。
そのくらいになれば、後輩医師を指導する力もついてきます。 査読者へのレスポンスレターについても大体論文5本分くらい経験すると、きれいで説得力のある返事が書けるようになる先生が多いです。 臨床能力も、後期研修医になり、数多くの患者さんを診たり、学会発表で症例報告をしたりしていると、おおよそ12年に1回くらいのブレークスルーが起きてくると思います。 なので、今の自分では到底無理だと思うような目標や夢があったとしても、諦める必要はありません。 自分が心からそうなりたいという目標があるのなら、日々の仕事を楽しみながら、コツコツと勉強と経験を積んでいきましょう。 ブレークスルーを積み重ねていけば、今までの自分では到底できなかったようなことができるようになっていきます。 夢や目標を持つ先生は、決してあきらめないで欲しいと思います。

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患