当科の専攻医 谷口医師の論文がアクセプト!
当科の専攻医谷口医師が1st authorで執筆した、膿胸に対する胸腔ドレーンの留置部位と治療アウトカムの関連をみた研究がアクセプトされました。
背景因子を調整後も、ドレーンの先端の位置(上位郡、下位郡)で、複合エンドポイント(手術、追加ドレーン挿入、死亡)に差はありませんでした。
Taniguchi, J., Nakashima, K., Matsui, H. et al.
The relationship between chest tube position in the thoracic cavity and treatment failure in patients with pleural infection: a retrospective cohort study.
BMC Pulm Med 22, 358 (2022).
国際ガイドラインにはドレーンは肺底部に留置するのが良いと書いてますが、慣習的なものです。
胸腔ドレーンを背側上方に留置しても、患者は臥位になるため、浸出期の膿胸ならドレナージが奏功するケースが経験的に多いと感じておりました。
単施設研究ですが、疫学手法を用いて上方でも下方でも差がないことを示しました。
*亀田総合病院呼吸器内科は、様々なバックグラウンドの医師が集まり、切磋琢磨しながら臨床・教育・研究に取り組んでいます。今回のような論文執筆の機会なども多く、様々な経験が可能です。当科での研修・業務にご興味のある方は下記より応募下さい。https://www.kameda.com/pr/pulmonary_medicine/recruit.html
このサイトの監修者
亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓
【専門分野】
呼吸器疾患