日本感染症学会東日本地方会学術集会 シンポジウムで部長 中島が講演!

第70回日本感染症学会東日本地方会学術集会 第68回日本化学療法学会東日本支部総会 合同学会 学術講演会 シンポジウム20 免疫不全患者の呼吸器感染症で、部長 中島が講演しました。

中島が、亀田総合病院で臨床研究に取り組んでいる肺真菌症に関連して、「免疫不全患者の肺真菌症の診断と治療」についてお話しました。
中島は、次の結論を述べました。

  • 侵襲性肺アスペルギルス症の診断においては、ガイドシース併用超音波内視鏡(EBUS-GS)、気管支肺胞洗浄(BAL)のGM抗原・培養検査を組み合わせることで、侵襲性肺アスペルギルス症や、他の鑑別疾患の診断率向上に寄与する可能性がある。
  • 非HIV-PCPに対するST合剤低用量治療は死亡率を低下させず、有害事象を減少させる可能性がある。非HIV-PCPに対する補助的ステロイドは呼吸不全症例で有用な可能性がある。

日々の臨床に取り組みながらの研究は大変ですが、自分たちの取り組みが、新しいプラクティスやエビデンスにつながっていくことのやりがいは大きいです。
引き続き、呼吸器領域の臨床医学の発展と、患者さんの幸福の実現に貢献できるように、診療科を挙げて臨床研究に取り組んでいきたいと思います。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患