オシメルチニブのuncommon EGFR変異に対する第二相試験が報告されました。

オシメルチニブのuncommon EGFR変異に対する第二相試験が報告されました。N数は少ないですが、参考の一つになりそうです。
[uncommon EGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺癌患者に対するオシメルチニブ:多施設共同オープンラベル第II相試験(KCSG-LU15-09)]
https://ascopubs.org/doi/pdf/10.1200/JCO.19.00931
JCO1900931 2019 Dec 11

uncommon変異に関するオシメルチニブ投与のオープンラベル第二相試験韓国における多施設研究。
エクソン19欠失、L858RおおよびT790M変異、およびエクソン20挿入以外のEGFR変異を有する患者が対象。
主要評価項目は奏効率。

2016年3月〜2017年10月までに37人が登録された。

2016年3月から2017年10月までに、37人の患者が登録された。年齢の中央値は60歳で、22人(61%)は男性であった。
患者のうち、61%が一次治療としてオシメルチニブを投与された。

同定された変異は、G719X(n = 19; 53%)、L861Q(n = 9; 25%)、S768I(n = 8; 22%)、およびその他(n = 4; 11%)であった。
ORは50%(36人中18人の患者; 95%CI、33%〜67%)であった。

無増悪生存期間の中央値は、8.2か月(95%CI、5.9から10.5か月)で全生存期間の中央値には達しなかった。
有害事象は、発疹(n = 11; 31%)、掻痒感(n = 9; 25%)、食欲減退(n = 9; 25%)、下痢(n = 8; 22%)、および呼吸困難( n = 8; 22%)であり、管理可能であった。

変異別のORは、G719X OR 53% (n=19)、L861Q OR 78% (n=9)、S768l OR 38%(n=8) であったようです。

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患