第218回呼吸器学会地方会で小田医師、渡邊医師が発表 その1

東京で開催された第218回日本呼吸器学会関東地方会で、亀田総合病院呼吸器内科より初期研修医 小田医師、後期研修医 渡邊医師が発表しました。また、指導医として、中島医長と三沢部長が参加しました。

小田医師は「N-butyl-2-cyanoacrylate(NBCA)による気管支動脈塞栓術が奏功した喀血の1例」を報告しました。

小田医師は「NBCAは、ゼラチン粒子やPVAと比べ、術後の止血率が高く、喀血無再発率が高いと報告されている。我々も、NBCAを用いた気管支動脈塞栓術(BAE)により奏功した喀血の1例を経験した。近年、NBCAを用いたBAEの有効性と安全性が報告されてきており、治療選択肢の1つとして考慮すべきと考えられる。」と結論を述べました。

会場からは、「NBCAによる重大な事故や合併症の報告はなかったのでしょうか?」と質問があり、「近年報告されたスタディーで検索した範囲内においては、重大な事故を認めたという報告はありませんでした」と返答しました。

小田医師は奨励賞を受賞しました。


160212img1.png

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患