野間部長代理が座長にて第1回 南房総 間質性肺疾患Forum開催!

6月30日に亀田総合病院Kタワー13Fホライゾンホールで、野間部長代理が座長にて、第1回南房総 間質性肺疾患Forumを開催しました。 

今回、間質性肺炎の領域で、世界的に活躍されている3名の先生方を鴨川にお招きし、呼吸器内科医のみならず、呼吸器外科・放射線科・病理診断科・臨床検査部等の全ての科にとって、まるで夢のような講演会でした。


講演の内容とポイントを次に記載致します。

講演I 公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科 主任部長 近藤康博 先生
「間質性肺炎の臨床」

「間質性肺炎には重大な疾患が含まれている。特に特発性肺線維症は、発症後平均3-4年で死亡する難病であり、非特異性間質性肺炎は治療に反応する可能性がある。よってVATSを含めた多面的評価が重要である」


講演II 公立学校共済組合 近畿中央病院 放射線診断科 部長 上甲剛 先生
「原因不明の間質性肺炎の画像診断」

「IPF/UIPの画像診断には限界があり、外科的肺生検が必要である。IPF/UIPの画像診断においては、蜂巣肺、小葉辺縁性分布、temporal or spatial heterogeneityに着目することが大切である。」


講演III 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病理学/病理診断科 教授 福岡順也 先生
「Usual Interstitial Pneumoniaの病理診断では、まずはfibrotic fociに着目することが大事である。UIPでは、病変が不均一に始まり、NSIPでは、均等に始まる。バイアスを減らすために、間質性肺炎の診断においては、multi-disciplinary discussion(MDD)を行うことが重要である。」


会場からは、青島主任部長より、福岡先生に対して、「バイアスを減らすためにMDDが必要とのことであるが、自分たちのやっている診療がスタンダードであることを知るためにはどのようなことに気をつければ良いのか?」と質問がありました。

福岡先生は、「毎回同じメンバーばかりでなく、時にはメンバーを変えてMDDを行うことが大事である」と返答されました。


当日は、院内より多くの先生・コメディカルの方々に参加頂き、この講演会を企画した当科としても非常に光栄でした。

次回は、11月12日に、再び今回の3名の先生をお招きして、第二回 南房総 間質性肺疾患Forum開催する予定です。


(左上 野間 部長代理 : 右上 近藤康博 先生
 左下 上甲剛 先生 : 右下 福岡順也 先生)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患