平井菜穂理学療法士が働き盛りの女性に向けて講演を行いました

骨盤底リハビリ、バイオフィードバックを担当している理学療法士の平井菜穂が2016年12月10日 千葉市で30歳代〜60歳代の女性の方を対象に『いつまでも若々しく元気に過ごすために 〜体幹を鍛えて美しい身体づくり〜』という内容で講演をさせていただきました。以下は平井からの報告です。


講義では、妊娠・出産が原因の1つと言われている骨盤底筋群の機能不全により尿漏れ、便漏れ、骨盤臓器脱といった症状が引き起こされること、体幹の安定に影響する横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群のインナーユニットと言われる筋の機能不全は姿勢や腰部、骨盤周囲の痛みといった症状に関連してくることを解説しました。また尿漏れや便漏れといった症状などにより外出が不安になり、閉じこもりがちになるといった社会的な問題にもつながり、女性にとって正しい体幹の運動方法を獲得することはとても大切なことであるとお伝えしました。

実技では、骨盤底筋群や体幹の安定を図るインナーユニットの簡単なセルフチェックとエクササイズを行い、そして姿勢に影響を与える筋のストレッチを行いました。
また今回は仕事と家庭の両立で忙しい毎日を過ごされている40歳台〜50歳台の方が8割を占めていたので、簡単に行えるリラクゼーションの方法をお伝えしました。

講演後の感想では、「身体が弱くなってきたことに気づき、考えるキッカケになった」、「予防すること、意識して鍛えることは大切なことだと思いました」、「身体を動かしながらの講座のため、気分転換になった、身も心もすっきりです」といった嬉しい感想をいただきました。

尿漏れ、便漏れは人に相談しづらく、診察に行くのも恥ずかしいということで、1人で悩んでいらっしゃる方が多いように思います。そのような方が診察に行くきっかけになり、運動を心がけることで少しでも症状が緩和されれば嬉しく思います。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害