イタリアでのInternational corse-Ultrasonographic Imaging of Pelvic Floor Disorders に八木医師が参加してきました!

骨盤底機能性疾患の評価には、世界的には超音波は欠かせないものですが、日本ではまだその普及が遅れているのが現状です。当科では高橋が積極的に以前からB&K medical社のFlex Focus を使用して行っておりますが、そのきっかけは3年前に受けた世界的に有名なSantoro先生のイタリアでのセミナーでした。今回、このセミナーに後期研修医の八木勇磨医師が参加してきました。

以下は八木医師の感想です


イタリアのTrevisoという都市で行われたInternational Course Ultrasonographic Imaging of Pelvic Floor Disordersへ参加してきました。 Dr. Giulio A. Santoroが中心となった超音波トレーニングコースで今回が20回目とのことでした。参加者は17カ国より集まった50名以上で、自分と同じ消化器外科医はもちろんのこと、産婦人科医、放射線科医、救急外科医と非常に多彩なメンバーが集まっていたのが印象的でした。コースは3日間で、講義と実際の患者さんと対面してのハンズオンとが交互に折り混ざる形式。長い日は12時間程度エコー漬けで、なかなかタフな内容でした。講義の内容も充実していましたが、1日に10数名程度ある実症例が講義以上に理解を強く深めてくれた印象です。コースの中日には全体での懇親会がありましたが、同じテーブルだけで8カ国の医者がいる飲み会って中々ない貴重な機会だったと思います。英語力は全く自信がありませんが、皆話しやすく、店から追い出される最後まで盛り上がってきました。勉強してきた知識をそのまま同じレベルで臨床へ還元するのはまだ厳しそうですが、骨盤内疾患に対してはこれまでとは一味違ったスパイスを効かせられそうです。

小児外科志望の八木医師、忙しい日常業務の中にもかかわらず、厚いテキストブックをしっかり読んで参加していました。この3日間の経験はきっと今後の人生に役立ってくれるでしょう。お疲れさまでした! このコースの雰囲気を味わいたいかたはこちらで検索をなさってください↓
Dr. Santoro's training course on ultrasound imaging of pelvic floor disorders.

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害