理学療法士・須貝朋がガスケアプローチ研修を受講してきました

皆さん、ガスケアプローチをご存知でしょうか? これはフランス人医師であり、ヨガインストラクターであるベルナデット・ド・ガスケ先生が提唱している骨盤底や会陰部を保護する姿勢・呼吸・日常生活動作へのアプローチ方法です。新しく当チームに加入した須貝理学療法士が今回この講習会に初めて参加してきました。以下は彼女の驚き・興奮が感じられる感想です!


学生時代と臨床に出てからとを合わせて10年あまり、全身の関節や筋、運動連鎖についてはたくさん勉強をしてきました。今まで研修にも行き、治療手技の練習もたくさんしてきました。しかし振り返ってみると、骨盤底筋の役割とその機能については学校で教わることはなく、体幹インナーマッスル(腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群)の中の一部というかなり大ざっぱな認識だったと感じます。

今回ガスケアプローチの研修を受け、実際に自分自身で感じ、受講者間で相手の身体を評価する上で思ったのは、「姿勢が変わるだけで呼吸ってこんなに変わるんだ!」ということです。"良い姿勢"の概念が崩されたような衝撃を受けました。良い姿勢でも楽でなければ意味がない、楽で良い姿勢でなければならない。そのとおりだなと思いました。仙骨尾骨の動き、それに伴う脊椎の彎曲、股関節の内外旋に伴う骨盤の動きなど、理学療法士が得意とする関節と運動連鎖について再確認しながら、より深く呼吸と姿勢、体幹筋機能について学ぶことができ、とてもワクワクした二日間の研修となりました。

研修で学んだことは早速日々の診療でも活かすことができていて、患者様の生活環境に合わせて座位や臥位姿勢の指導を行い、体幹のトレーニングは骨盤底に負荷のかからないよう配慮出来る様になりました。実際に学んだこと全てを患者様にアウトプットしていくのは難しく、上手くいかない事もあります。そんなときは、何がいけなかったのか、、、と考え試行錯誤しながら日々診療しています。自分自身も日々の姿勢や身体の使い方を改めるようになりました。次の研修までに学びを深めて、周産期の方への取り組みへのステップアップにしていきたいと思います。

sugai.jpg

このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害