診療の合間に新しい知識をインプット

咀嚼・嚥下の問題や抗がん剤治療による口内炎など口腔内のトラブルがあると食べることができる食品が制限され、それに伴う排便障害も生じてきます。
京橋クリニックで排便障害に対する栄養指導を行っている中野かおるが、がんセンター東病院で見学をさせていただきました。以下報告です。


2018年6月13日(水)、国立がん研究センター東病院へ栄養相談と料理教室の見学に行きました。栄養相談では頭頸部や消化器のがん術後の患者様、嚥下障害や低栄養の患者様への個別指導を見学しました。その方の病態に合わせた調理方法や控えたい食品、特殊食品の使用などのお話がありました。料理教室では今回は「口内炎・食道炎がある方のお食事」というテーマで行われました。当日のメニューは「しっとりスクランブルオムライスそぼろあんかけ」「ツマとキャベツの食べるスープ」「餃子の皮でトロッと煮」「オクラのチーズなめたけ和え」「さっぱりデザートポテト」でした。食事は刺激物、固いもの、弾力があるもの、貼り付くもの、パサパサしたもの、ポロポロしたものは避けて、しっとり滑らかに軟らかく調理すること、また水分やたんぱく質を補うようにすることが大切であると教えていただきました。料理教室も今回が217回目で、毎回、テーマやメニューを変えながら行われ、リピーターの方も多いとのことでした。短い時間でしたが、新しく学ぶことが多くありました。お忙しい中、ご対応いただいた管理栄養士の皆様に感謝致します。ありがとうございました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害